海外移住するならどこの国!?イギリスは理想にどれだけ近いのか
長年イギリスに住んだ経験と照らし合わせてちょっと真剣に考えてみました。
イギリス、と言っても殆どロンドンですが。
「ヨッ!センス」の記事を読んで
先日、四国にお住まいというブロガー・ヨスさんという方の、
「ヨッ!センス_こんな国に行きたい! わたしが海外移住したい国の条件」
https://yossense.com/contries-i-wanna-go
という記事を読んだのですよ。
ヨスさんは海外移住を望んでおられるそうで、それも以下の10に渡る条件を満たした国が望ましいとのことです。
ヨスさんが求める理想の条件にイギリスはどれだけ当てはまるのか?
1. 安全で治安の良い国
2.銃のない国
3. タバコの煙がない国
4. 性差別の無い国
5. 上下関係の厳しく無い国
6. 医療レベルの高い国
7. 教育水準の高い国
8. 職場を定時に帰れる国
9. 自然がいっぱいの国
10.(できれば)西岸海洋性気候
それぞれの理由についてヨスさんの考えがまとめられていて、ふんふんなるほどね〜、分かる分かる、と興味深く記事を読ませてもらいました。
そして思ったのです。
自分が長いこと住んでいるイギリスはどれだけこの条件を満たしているのか、いないのか。
元々移住するつもりでイギリスに来た訳ではないけれど
実際イギリスに来た当初は、30年も住む予定ではなかったので。
成り行きというか、結果として長く住んでいる。
文句たらたら言いながら………でもヨスさんのように一つ一つ項目に挙げて分析してみたことはありません。(汗;)
安全で治安の良い国
先ず1の治安。
ん〜、ロンドンに関しては良いとは程遠いですね。
イギリスも田舎に行けばいいかというと、そうでもない。
イギリスではこの3年で暴力事件や性犯罪が急増してます。
しばらく続いた好景気が終わったというのも関係しているかも。
全体に人の気持ちが荒れている、てか荒れている人が多くなった。そんな気がします。
テロもあるしね。
銃のない国かどうか
2の銃に関しては、一応一般の人は銃を買えないことになっている。
街を歩く警察官だって普通は銃を携帯しません。
ポリスカーには装備してあるものもありますが。
空港などでは自動小銃を持ったポリスがパトロールをしているのを見かける。
これもテロ対策ですね。
実際銃を使った犯罪は増えています。
そして目下急増中なのがナイフを使った殺傷事件。。
アメリカの悪い影響を受けてる!と文句を言っても始まらないですが、もっともっと厳しく取り締まって欲しいと思います。
巻き添え事件も増えていますし。
タバコの煙がない国かどうか
3の煙草。
これに関してはとても誇りたいことがあります。
イギリスは全国的に数年前より、レストラン、カフェ、パブ、バーなど、食事を出すところでの
喫煙が一切禁止になったんですよ!
勿論この法が成立する前はそりゃ〜大変なスッタモンダが繰り広げられました。
特にパブやバーなどお酒を出すところではタバコが付き物みたいなもんで、
「そんな決まりがまかり通ったらお客が来なくなってこっちは商売上がったりだ!」
とオーナー達がこぞって反対したものです。もうケンケン轟々ってくらいに。
そんな反対を押し切ってこの案を強行した政府も偉かった。
そしてフタを開けたら!
パブやカフェなどもっとお客が入るようになったんです。(それか影響無し)
食事をしていようがしていまいが、パブで一杯飲んでいるうちに髪の毛も服もタバコの匂いが染み付いちゃうなんて誰だって嫌だったんですね。
たとえそれがスモーカーでも。
パブで人気ののサンデーランチには家族連れが安心して入れるようになった。
これは喜ばしいです。
日本に帰るとドーナツショップなどでも「分煙」なんてまるで効果のないことをやっていて、こればっかりは日本はすごく遅れているなあ、と思います。
東京オリンピックまでになんとかしましょうよ、ホントに。
ちなみにイギリス全体の喫煙率は一応右肩下がりだそうです。
まだまだですけどね。
最近は禁煙目的で電子タバコを吸う人も多く、これなら何処でもOK思っている人がいるのもまた困りモンだけど。
中毒性があることには変わりないし。それはまた別問題ですが。
オフィスなどはどこでも禁煙ですよ。たとえ電子タバコでも。
スモーカーは今の時季、皆寒空の下で震えながらタバコ吸ってます。
性差別の無い国かどうか
で、次の4、性差別。
イギリスはエリザベス女王、メイ首相と女性が表立っているイメージもありますが、勿論性差別はあります。
職場で同じ仕事をこなしていても女性の賃金の方が同僚男性のものより低い、という話はよくあること。
社会一般でも女性の立場の方が弱いことも多い。
それでも日本と比べると、まだ女性が意見を言いやすい国ではあると思います。
その意見が通るかどうかはまた別問題ですが。
ゲイに関しては、同性結婚が法律として認められています。
(女性同士でもゲイカップルと呼ばれる)
ゲイカップルによる養子縁組も認められています。
上下関係の厳しく無い国かどうか
5の、上下関係の厳しさでは、あるには違いないが日本のそれとはちょっと違うという気もします。
職場のボスや学校の先生、自分よりもずっと年上の人をファーストネームで呼ぶことも多い。
職業にもよると思うので勿論全部ではないですが。
子供の頃から年上の人たちに自分の意見を言うことに慣れています。
先生だけでなく友達の親だってファーストネームで呼ぶんですから、それだけでかなり対等気分。
ものが言いやすいと言うこともあるでしょう。
若くても経験が浅くても言うことは言う。
そこで生まれる上下関係というのは、必ずしも肩書きや年齢だけで左右されるものでは無い、とは思います。
職場で理由もなく威張っている人はいますよ。
無駄に権威を振りかざす人だっています、どこにでも。
そういう人が尊敬されないのも世界共通だと思いますが。
わー、やっと半分まできた。
ヨスさんはサラッと、しかも言いたいことは抑えてまとめてらしたのに。
残り5つは次回に続きます〜。
後編はこちら!
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