イギリスのラドゥカヌ選手が全米テニスオープン決勝進出!
イギリスでは18歳のテニス選手エマ・ラドゥカヌが大注目を集めている。
それもそのはず、
世界ランキング150位の彼女が全米オープンの決勝まで上り詰めたのだ。
この勢いはどこから来たのだろう!?
今回2021年全米オープンでは第3回ラウンドで大阪なおみにも5-7, 7 6, 6-2と勝っている。
そし準決勝でスヴィトリーナ選手を破り、決勝に進んだのだ。
エマ・ラドゥカヌ選手って聞いたことない?
エマ・ラドゥカヌ選手はこの夏セカンダリースクールを卒業したばかりの18歳。
ちょっと前まで高校生だったのだ。
彼女はこの2年間大学へ進むためのAレベルコースを取っていた。
(勉強忙しいよ!)
ウィンブルドンにはすでに参加する選手ではあった。
だがコロナ禍でほとんど外国へのツアーにも参加していなかったのもあり、名前がよく知られていない存在だったのだ。
2021年ウィンブルドンで注目を集める
名前が広く知られるようになったのは、今年のウィンブルドン。
3回戦まで勝ち進んで「新星現る!」とメディアの注目を集めていた。
それが4回戦の試合途中で体調を崩し、残念なことに途中リタイアとなったのだった。
だが俊敏なプレイとその若さで(かわいいしね!)、今後が期待される選手としてその名を留めていた。
この時世界ランキング150位。
世界ランキング150位がグランドスラム決勝へ!
それがいきなりウィンブルドンで頭角を現したと思ったら全米オープン決勝へ。
今後が楽しみですよね〜、
なんてちょっと軽めに見られていた選手がいきなりグランドスラム決勝へ勝ち進んだ。
何と言ってもイギリス女子テニス選手がグランドスラムの決勝まで来るのは実に44年ぶり。
1977年のヴァージニア・ウェイド選手がウィンブルドンで優勝した以来、と言う快挙なのだ。
ラドゥカヌって珍しい名前?
ラドゥカヌ選手はカナダ生まれ。
父はルーマニア、母は中国の出身。
ラドゥカヌ選手はカナダからイギリスに移住してきた家族の子供なのだ。
その時彼女は2歳。
その彼女が若干18歳でイギリスという国を背負ってアメリカで戦う。
イギリスメディアも「ブリティッシュガールがグランドスラムへ進出した!」と鼻高高で興奮している。
何ともドラマチックだし、小気味いい。
いつも「移民問題」が大きく取り沙汰されているイギリス。
EU離脱の大きな引き金になったのも移民問題だったし、昨今はアフガニスタンから何人受け入れるかも問題視されていた。
イギリスに移住してくる人も様々だが、国としては「外から入って来ようとする人たち」に対して警戒心が強いし、実際に厳しい。
外国人がイギリスに定住するには厳しい条件があるし、それなりに苦労も多いのが普通だ。
(イギリスの銀行に億単位で預金しますよ、という人は別だけれど)
一方その中から頭角を表して来る人がいると、
「私たちのブリティッシュガール(ボーイ)が活躍してる!」
と持ち上げ、誇りにするのも早い。


ラドゥカヌ選手自身は「この快挙をどう思うか?」の質問に、
「クレイジーでクール、頭空っぽになりそうなくらい!」
とティーンらしく明るく答えているが。
彼女自身は、優れたテニス選手である以外は普通のロンドンっ子なのだ。
対するフェルナンデス選手とは旧知の仲!
全米オープン決勝で対するレイラ・フェルナンデス選手も同じカナダ出身の19歳。
フェルナンデスはカナダの選手として出場している。
世界ランキング73位と、ラドゥカヌ選手よりは高いが、こちらも決勝まで上がってくるとは期待されていなかった選手だ。
カナダでも相当盛り上がっているに違いない。
彼女もまたカナダへの移民家族の出自であり、ラドゥカヌ選手とはジュニアの頃から旧知の仲らしい。
二人ともまだあどけなさの残る可愛らしさ。
それが試合となると、ものすごいパワフルなのだ。
どんなボールも諦めない、
若いって素晴らしい〜、という戦いぶり。
その二人が全米オープンの晴れ舞台、優勝をかけて共に戦うなんて、絵に描いたような青春ドラマではないか。
外野のワタシとしては、どちらが勝っても嬉しいし、どちらが負けても悲しい。
試合前からだけど、どちらも讃えたい。
ムスメと同い年だよ、ここまで来るなんて本当にすごい、二人とも。
共にベストを尽くすこと間違いなし、いい試合に期待してるよ〜。
調子いいなあ