なぜ大人になると涙もろくなるのか!?
先日「チコちゃんに叱られる!」で出た質問です。
(大好き、この番組)
うんうん、歳とると涙もろくなるよねえ、と自分に照らし合わせるオバサン代表の私。
年代別にはどう違うのか。
そんなに違うのか?
番組では20代、30代、40代、50代、60代の男女を集めて幾つかのドキュメンタリーを見せて実験していました。
子供が鉄棒の逆上がりを頑張るシーンとか、
漁師の父と新米の息子が海に出て、息子が決意を新たにするシーンとか、
もう見る前から笑っちゃうぐらいに予想がつく。
子供が必死に頑張れば、ちょうど子供を育てている年頃のお母さんが泣くし、
初老の父が息子を見守るシーンを見れば、初老の叔父さんや子育てを経たお母さんが滂沱の涙を流す。
その間20代のコ達はポケ〜っとしています。
これは正に「共感」が生み出す感情の高まり。
イイ歳になった人は皆んなそう思ったはず。
人生を長く生きれば色んな経験をする。
ああ、そうだよねえ。分かる分かるその気持ち!
他人事がまるで我が事のように共感できる体験がたくさん積み上がってくる。
それも大体”痛みを伴った経験”が。
それはよぉ〜く分かる。
で!
そこで堪えきれず泣いちゃうのは!?
これには岡村隆さんがドンピシャの答えを出していました。
それは「歳取ると感情のブレーキが効かなくなるから!」
解説をしていた大学の先生によれば、確かに歳をとると脳の働きの関係で感情の抑制が効きにくくなるそうです。
それで「感情のブレーキが緩む」という場合が多くなるらしい。
共感力の高まり加え、感情がコントロールしにくくなっている……


いかにも”お涙ちょうだい“みたいなチープな作りのものでも、コロッとその手にハマってしまう。
昔からそうだったようにも思うけれど、多分泣いちゃうシーンのバリエーションは広がったのだろうな。
確かに自分も若い頃は、小さい子供が頑張るシーンや親子の交流物語では泣かなかったと思う。
まあトシ取っても若くても「ボロボロと涙流して自分の感情に酔う」のは気持ちがいいいものだしね。
スッキリするし、悪いことでは無い!
(と自己弁護)
でも感情の抑制が効かなくなってくるのは「堪え性が無くなる」ことにも通じる。
お店の人相手に些細なことで怒鳴りまくる困ったジイさんが増えている、と日本の新聞で読んだことがある。
年取って人間が穏やかになるなんて嘘だったのか。
かえってキレ易くなっちゃうんじゃないの。
通りで……と改めて我がことに照らし合わせて思う(汗;)
それにしてもなあ。
歳とって共感して泣くことが多くなるのは、自分が慰められたいという欲求も強くなるのかな〜。
この年になると誰も慰めてくれないしねえ。
過去の痛みも年月による風化と共にかなり美化されてる。
それがスパイスになって相乗効果になっているのかも。
でもまあ、全部ひっくるめて癒し効果になるんだったら、それでいいじゃないの。
泣きなさい、泣きましょう、一杯。
思いっきり泣ける映画は、一人で観るに限るよね〜。