「スーパーの棚が空っぽでトイレットペーパーもハンドソープも紅茶も買えなかったって……」
そんなに人々がパニック買いに走っているとは、どうなっちゃってるんだ。
ウェールズに住む両親との電話を切ってから、そうもらして夫がタメ息をついていた。
義父が週末に大型スーパーに買い物に出たら、当てにしていたものが買えなかったらしい。
「イギリスも急速にコロナの罹患者が増えているからなあ」
3月9日現在、イギリスでは感染者319人、うち61人がロンドン、死者5人。
近隣のイタリアやフランスに比べればまだ少ないけれど、数字だけ見るとここ数日で一挙に膨れ上がった感がある。
自分もいつ隔離状態に陥るかもしれない、そう心配せずにいられない雰囲気が出始めた。
「週末には買い出し行ってくっかあー」
と、多くの人が息巻いてしまうのも無理はない。
日本のトイレットペーパー不足のニュースを聞いて、

対岸の火事はあっという間にそこいら中に広がり、ここイギリスでも同じ事態になってしまう始末。
トイレットペーパーは確かに生活に欠かせない必需品だ。
なければ困る、すごーく困る。

でもいくら非常時だからって、大勢が寄ってたかってパニック買いしなければ充分みんなに行き渡るものだよ!
一緒にパニック買いはしたくない!信条としては。
でも店の棚からどんどん品物がなくなっていったら、家の備蓄を管理している身としては平静でいられるとも思えない。
んんんん〜。
Tescoなどの大型スーパーでは、品不足になり易いトイレットペーパーやハンドソープなど、一人当たりの数を限って販売すると決めたそうです。
まあ人の良識に頼るよりは、その方がいいとは思う。
そうしてワタシは今日も昼休みにミルクを買いに出たついでにパスタを一袋買ってしまいました。
ウチにも2袋はあると分かっていながら。
ガラーンとした棚に、好きなフッジリが一袋だけ残っていたんだもの。
ついでにトマトソースもひと瓶。
ハア〜、なんか優柔不断だよね、我ながら。
いいこと一つもないよ!