小さな親切の連鎖が地球を救う?
先日、夕方の帰り道のことです。
時はラッシュアワー、出来れば乗りたくないロンドンの地下鉄。
乗り換え駅からは後ほんの一駅だ、とドア口に立ちました。幸いギュウギュウではないし。
通勤用のリュックと夕飯の買い物が詰まったエコバックが重い。
「後少し、あと少しのガマンでおウチに帰れる」と痛むコメカミを抑えて立っていました。
すると!
横に学生らしい青年が立ち、「そこ、座らない?」と自分が座っていたらしい席を指しているではないですか。
席をオファーされたのは初めて!
私はロンドンに住んで30年になるけど、電車やバスで「席を譲りましょう」と言ってもらったのは初めて!
妊娠中でさえ一度もありません。
一瞬「私そんなに疲れたオバさん(もしくはオバアサン)に見えた!?」と思いもしましたが、同時にその青年が天使にも見えましたよ。
「ありがとう、でも次で降りるから」
「えっ?」(イヤフォンをしている)
「次で降りるの。親切にありがとうね!」
(イヤフォンを外して)「あ、ああそう、次で降りるの」とドイツ語っぽいアクセントの青年。
デカイ声でそんな会話をしているうちに次の降りる駅に着き、「サンキュー!」ともう一度彼に言って電車を降りました。
親切が身に沁みるってこういうこと?
何だか小さな親切がとても身に染みた。
いい事ってあるんだなあ。
通りすがりの人が見せてくれる優しい気持ち。
疲れている時など、それがまたありがたく感じられる。


帰宅してから不機嫌にならずに夕食の用意ができましたよ
お陰で頭痛、吹っ飛んだ〜。