イギリスのメイ首相がついに辞任を表明しました!
ヨーロッパ議会選挙が終わって一夜明けた朝。
投票の結果を待たずしてメイ首相が辞任することになるだろう、という話で持ちきり。
前々からメイ首相が率いる保守党内でも、彼女のリーダーシップの欠如を声高に言う党員もいました。
選挙終わってタガが外れたと言うか、一段落ついたのでさあ今辞めてもらいましょうという雰囲気が満ち満ちていました。
もう多分そういう事になっていたんでしょうね。
そして今日午後、真っ赤なスーツに身を固めたメイ首相自らが首相官邸前で、6月7日をもって首相の座を辞任すると声明を発表しました。
「私はブレクジットを成功させるため、隣国と最善の関係を保てるよう、イギリス国民の雇用と組合を守るために最善の努力をしてきた。それが達成できなかったのは非常に残念である」
「自分が提案した合議案が十分なサポートを得られずに3回否決された今、新しいリーダーがこの仕事を引き継ぐのが国益にとっては一番だと思う」
「私はこの国で2番目の女性首相となった。もちろん私の後に続く女性首相が現れると信じている」
そして最後は涙に声を詰まらせながら、
「首相の座を去ることに恨みや未練はなく、ただ私が愛するこの国のために尽くす機会を与えられたことに対する感謝しかない」
そう締めくくり、くるりと踵を返して首相官邸内に急ぎ足で帰って行きました。
私はメイ首相のファンではなかったし、保守党も支持していない。
ブレクジットにも反対です。
でも彼女指針はこの3年間確かに、よく働いたと思います。
党内では敵に囲まれ、国民の半数からは忌み嫌われ、メディアから嘲笑され、それでも自分が信じるブレクジットのあり方を3年間模索し続けたのでした。
元々は国民投票前、メイ自身はブレクジット反対派だった。
ブレクジットを決めたのは51%の国民です。
その舵取りを任されたのが彼女。メイを選んだのは他ならぬ保守党の党員でした。
彼女が辞任声明で言っていた通り、「国民がそうと決めた事ならば、民主主義の理念通り、それをベストの形で実現させるのが自分の役割だと信じて」努めてきたのだと思う。
やり方がかなり強引だったにせよ。
特に今年に入ってからの保守党内の名に対する攻撃ぶりったらスゴイあからさま且つ陰湿だった。
普通の男性政治家ならとっくに憤死してだろうなあ〜、と思ったもの。
さ〜て。
次は誰がこの混乱状態を引き継ぐんでしょうか。
ブレクジットの合議案はまだどこにも着地点を見つけていないようです。
ブレクジットが延期された11月までに、本当に何か大多数が賛成する案が出来上がるんだろうか。
マサカ再び国民投票!?
それにしても次の首相はいったい誰になるのやら。
アイツとアイツだけは、絶対イヤだな〜。
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