ブレクジットを前にヨーロッパ議会選挙に参加するイギリス
今日はイギリスの投票日。
なんの投票日?ってヨーロッパ議会のイギリス代表委員を選ぶ選挙なんです。

そうなんです!
メイ首相がブレクジットを3月末までにと押しに押した一番大きな理由はこの選挙だったのです。
選挙となれば参加国のイギリスは多額の選挙費用をEUに支払わなければならない。
もちろん自党議員が選ばれるように運動しなきゃいけない。
国のお金と自党のお金、そしてそれにかかるエネルギーをどうしても回避したかった!
あーそれなのに、それなのに。とうとうこの日が来てしまいました。
モチロン各党は候補者を選び選挙に力を注いでいます。
候補者にミルクシェークを浴びせて抗議?
先日はブレクジット党の党首ナイジェル・ファラージが遊説先でミルクシェイクを聴衆の一人に浴びせられる、という事件がありました。
ファラージはイギリスファーストを謳い、移民を受け入れないという姿勢をことさらアピールしている、イギリス版トランプのような存在。
その極右な態度が最近ますます支持を集めている、そのこと自体が恐ろしいようだけど。
当然嫌う人も多く、このミルクシェイク事件となったわけです。
子供に選挙の意味を教えられ
しかしねー、このまま行けば11月にはイギリスはEUから脱退しちゃうかもしれないの。
一体ここでヨーロッパ議会選挙代表を選ぶために投票に行く意味あるのか?
それには16歳のムスメがあっさりと答えを出してくれました。
学校から帰ってくるなり、父親にワッツアップ(イギリスのラインのようなもの)で次々にメッセージを送りつけていました。
「パパ、必ず投票して!」
「これといった候補者がいなければ、緑の党でもなんでもいいから、とにかくブレクジット党以外に投票して!」
私へ振り返って、
「だってあんな極右の党が大きくなるのは嫌だよ!そんなことになったらイギリスが本当のインパクトを受けるのは私たち世代が社会に出た時だよ!」
そう、そうなんだよね。
実際にブレクジットの大きな煽りを受けるのは次世代
ブレクジットを支持する多くは引退した世代。
反対派の多くは若い世代だ。
そして今トシヨリが決めたイギリスの行方は、今の子供達の未来を左右してしまうのだ。
じーちゃんばーちゃんと親世代のツケを払うのは彼ら子供達なのだ。
先日のスペイン大統領選挙の結果といい、近頃のヨーロッパは右へ右へとイヤ〜な風が吹いている。
今回の議会の結果が、その追い風になってほしくないもんね。
ミルクシェイクをファラージにかけるぐらいなら、友達を募って投票に行きましょう!
これを書いている時点で、あとまだ1時間以上残っているよ〜。