
朝ドラ「半分、青い」では、秋風羽織(豊悦)が美少年の律君(佐藤健)を「タジオ」と呼ぶ。
美少年と言えば「タジオ」だった時代
平成生まれには「タジオ?なんのこっちゃ?」でしょう。
「半分、青い」は70年代&80年代に若かりし頃を送った世代にはかなりツボな部分があるんじゃないでしょうか。
これを聞いて、そうだった〜!と思ったのは昭和世代には多かったはず。
「タジオ」一つで昭和世代のツボを掴む
ルキノ・ヴィスコンティの傑作映画の一つ「ヴェニスに死す」。
その中で世紀の美少年と言われたビョルン・アンドレセンが演じた役がその「タジオ」でした。
その名前を聞いた途端、今はなき神楽坂の佳作座に「ヴェニスに死す」を見に行ったことが急に思い出されました。
あの古めかし〜い映画館の中の佇まいや匂いのようなものも一緒に蘇ってきましたよ。
「タジオ」一つで! 凄い、脚本の北川悦吏子さん。


映画「ヴェニスに死す」が再燃するのか?
タジオことビョルン・アンドレセンは日本でも大変な人気で、来日をしてチョコレートのコマーシャルに出たりしたようです。
ワタシは子供だったけど、見たような気もする………でも訪日した当時の彼の写真を見るともうかなり成長してた様子。
北欧系の男の子は背が伸びるのも速いしなあ。
1年ですっごく変わります。
美少年が美少年でいられる時期は、ほんっと〜に短いけれど、映画の中にいるタジオは永遠です。
奇跡のように美しい。
もちろんヴィスコンティの撮り方もありますが。当時のスタイルがまた素敵です。
トヨエツがみうらじゅんソックリ
そして、みうらじゅんソックリさんの豊悦の口から「タジオ」という言葉が飛び出たのがホント可笑しかった。
美少年は誰でもそう呼んでいる、というところがオッサンぽくてまた笑える。
ヴィスコンティ監督作品には名品がいっぱいある
私も「ヴェニスに死す」を皮切りに、「ルードヴィッヒ」「山猫」「家族の肖像」「イノセント」等など、その後も色々見たっけなあ。
リアルタイムにはちょっと遅かったので、上映されていたのは殆ど名画座か岩波ホールででしたけど。
「ヴェニスに死す」は最初見た時ワケが分からず、トーマスマンの原作を買って読んでみました。
これもまあ、分かったような分からなかったような………ワタシもまだ若かったですからね。
ピンクハウス全盛の時代でもあった
それにしても、秋風羽織の秘書を演じる井川遥さんのファッション、かなりきてますね。
(おお〜、ピンクハウス〜、って思いませんでした?)
「半分、青い。」これからも期待してます。すずめちゃん、がんばってね。
「半分、青い。」で原田知世ちゃんが見せる「私はゴアだ」のエピソードについてもどうぞ!