ジェイミー・オリバーのレストランチェーンが突然の破産!イギリス、食のトレンドの移り変わりの側面

ジェイミー・オリバーのレストランチェーンが破産に追い込まれた!?

イギリスの人気シェフにしてTVパーソナリティーのジェイミー・オリバー。

彼の経営するイタリアンチェーンレストランが破産、突然終焉を迎えることになりました。

ジェイミー・オリバー。
「ネイキッドシェフ」として日本でもお馴染みだと思います。

イギリスではイタリア料理をより親しみやすく、且つお洒落なスタイルのものとして広げた功労者でもある。

テレビであっという間にスターシェフに

20代前半にテレビでデビューするやいなや、たちまちスターシェフとなったジェイミー。

そのロックスターのようなルックスとスピード感、

そして何より料理に対するパッションの熱さとそのアピール力が大人気。

同じ高校出身の一つ年上のモデルの彼女と結婚し、次々と話題をメディアに提供。

大きなスーパーのコマーシャルに出てミリオネアーの仲間入り、テレビでも引っ張りだこの存在でした。

イタリアンレストランチェーン経営に乗り出した絶頂期

そんな彼がイタリアンレストランJamieを始めたのがかれこれ10年ほど前。

次々にチェーンを展開し、25店舗を有する大チェーンとなったのです。

レストランでは、非行や諸々の事情で社会からドロップアウトした青少年をトレーニングして職を与えたりしたことでも話題を呼びました。

イタリアンレストランチェーン経営に乗り出した絶頂期

それに続いて、学校給食をより健康的なものとしようとして全国的にキャンペーンを行ったり、実に精力的。

こういう社会事業に関わることはいつも世間からバッシングを受ける。
偽善からくるパフォーマンスだとあからさまにコメントをする人も多かった。

かなり大きなストレスを伴うことだったと思います。

いつも「食に対するこだわり」があった

別にそれ無しでも十分成功していたのだから、彼にとって大きなメリットがあるわけでもない。
世間の批判や冷笑を浴びながらもそこまでやる必要があるのか?と彼の驚くようなエネルギーだと感心しました。

ジェイミーの「食を大切にしたい」という気持ちがそれだけ大きかったのではと思います。
ジェイミー自身はとにかく精力的に突っ走っているように見えました。

それでも時代は変わる

が、時代の波はどんどん変わってしまうんですね。
ここ2年ほどはレストランの経営がうまくいかず、昨年末にはチェーン救済のため私財を4億円以上投資したとか。

それでも家賃の高騰、トレンドの移り変わりなど、ハイストリートでレストランを続ける難しさが増していったようです。

25あるレストランのうち22軒は既に閉じ、残りに関してはまだ選択の余地をみているところだとか。

でもこの顛末で1000人が職を失うらしい。解雇に対する支払いもあるのかどうか、まだ未決のようです。

それでもジェイミーの貢献は大きい

人気者で口が大きい分、世間のバッシングも随分あったようにみられました。

持ち上げては落とし、また持ち上げては落とすメディアの態度。日本もイギリスも同じです。

でも彼がイギリスの社会や食の業界に貢献したものは大きいと思う。

若くフレッシュだったジェイミーも今ではすっかり貫禄のついたオジさんになったけど、まあ彼自身は生き残っていくに違いない。

でも時代が変わるのを感じて、ちょっとサミシイ〜。

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