富良野から美瑛へ、お花畑巡りをしながら旅の意味を考える 80代からティーンの親子三世代、レンタカーで回る夏の北海道旅行_08

富良野と美瑛をゆっくり廻ろう

北海道2日目。
今日は富良野と美瑛をゆっくり廻ってお花畑をのんびり巡ろう、という日。

この日も同じホテル「ふらのラテール」に帰ってくると分かっているので気が楽です。

朝食を食べて、最初は一番有名な花畑ファーム富田に向かいました。
ホテルから車で15分ほど。

富田ファームの人の多さにびっくり

富田ファームの駐車場に着くと、そこには既に観光バスが何台も停まっています。
園内も然り、団体の観光客で賑わっている。

多くは韓国、中国からの人達ですね。
北海道がそんなに人気だったとは。

富田ファームはどの富良野紹介を見ても一番に載っている有名なファーム。
園内も広い!

種々の花々もさることながらラベンダーだけでも何種類もあります、それは壮観で良く整備されいる。

さすがに園内のお土産物屋さんがとても充実している。
ありとあらゆるラベンダー商品が豊富で、どれもオシャレに仕上がっています。

でもそれだけに人が多い。そしてこの日は33度と暑い。
ソフトクリームを食べ(朝っぱらから)、さっさと移動することにしました。

次はフラワーランドへGO!

次はフラワーランド
ファーム富田から直ぐの所、上富良野にあります。

ここは丘陵地隊を使った広いファーム。
色とりどりの花がカーペットのように敷き詰められ見事です。

レンタルカートが坂道で大活躍

夫にゴルフカートサイズの車を運転してもらい、園内を回りました。

これは助かった!
足の痛い母は元より、かなり広い丘陵地隊を炎天下歩いて回るのは至難のワザ。

レンタル料はチョイ高めでしたがお陰でストレスフリーで楽しめました。

凸凹道でのカートの運転は、夫にとっても楽しいものだったようだし。
ちょっと遊園地感覚ですね。

花の管理の大変さは想像を絶するよ

これだけの広いファーム。
咲く花の時期を調整しながら観光客がハイシーズンのいつ訪れてもいいように何万株あるかもわからない量の花を育てる。

見る分には夢のような景色だけど、「これを管理するのはさぞかし大変だろうなぁ」
カートに揺られながらつい思ってしまいました。

人が来ない時期だってお世話しなきゃならない。
想像もつかない大変な仕事です。

「青い池」の青さに驚くも

次は「白金 青い池」
これも富良野にありフラワーランドから車で30分ほど。

おおおお〜、美しい!
水を堰き止めた事でできた池ですが、土の中の鉱物によって青く見えるのだそうです。

池となる前に植樹されていたらしく、整然と等間隔で植えられた木がオブジェのように池の中に立っている。
青い池と死んだ白い木の醸し出す、美しくも不思議な雰囲気。
(この景色の写真がシリコンバレーのアップル本社の壁を飾っているそうです)

がっ!
写真だけ見るとなんて静謐な雰囲気、と思いますが、手前は押すな押すなの凄い人です。

池の周りにはとても細い道があるだけで、大型バス数台分の団体観光客がセルフィー棒片手に行ったり来たり

汗、汗、また汗。

道の奥の方まで歩き、少し休みました。団体さんは一つ所に長くはいられませんからね。

しばらく待っている間にサーッと潮が引くように人が去って行きました。先ほどの喧騒が嘘のような静けさです。
青い池が10倍美しく見えましたよ。

旅の目的を見直す

さ、次は美瑛

美瑛で有名なのは、えーと、「ケンとメリーの木」。
カーナビで検索するとちゃーんと出て来る。

「木1本がそんなに有名なのか….」

ここでちょっと考えました。

北海道に旅行する目的はなんだったっけ?

東京から1週間脱出して広い自然を満喫すること。
そしてリラックスすること
だったよねー。

それで今回の日程からは札幌や旭川の市内観光を外したのだった。

じゃあ、さっきの観光バスの後を付いていくようなマネしてなんの意味がある?
ガイドブックに載っている名前に「見たって印」をつけて回るのがそもそもの目的じゃないよね。

観光地巡りをすっぱり止める

「今日はもう観光地巡りヤメ」

そして私達は美瑛に向かいました。

「名所」はコースに入れず、景色の良さそうな所を少しドライブして通っただけ。

名所行き矢印の付いた看板、観光バス、他の車が多くが停まっているところを全て素通りしました。

ガイドブックに載っていた「カーブ茶屋」さんには寄りました。
外れだし、小さそうなのでバスは乗り付けないはずだ。

カフェは優しいご夫婦がやってらして、丘の中腹にある落ち着けるところ

小さな店内はカウンター席のみ。(7席ぐらいだったかな)
メニューもシンプルです。

美瑛の美しさにうっとり

カフェの外の、少し離れたところに座れるところが作ってありました。
ここで休むのがまた超気持ちよかった。

木陰で涼み、山の風を受けて辺りの広々とした青と緑の景色を眺めました。

私たち家族の他には誰もいません。
こんな贅沢が他にあろうか、ってつくずく思いました。

「あー、このために来たんだよね。北海道まで
そう実感できました。

名所巡りも楽しいは楽しい。
遠くまでまで来たんだもの。

でもそれ自体が旅の目的になったら、こうやって三世代で一緒に旅をする意味が薄れちゃう。
その場の空気を共有する楽しみを味わった方がずっといい。

帰ったら露天風呂!!今日も飲むぞ〜。