男湯に女性スタッフが掃除に入って当たり前という考えは性差別?
男湯に女性スタッフが突然入ってきたら日本人男性だってギョッとしますよね。
驚かないまでも、あまり気持ちのいいことではないと思う。
家風呂が一般的になった昨今、他人と「裸の付き合い」をする人は減っていると思うし。
それが異性だったら尚のことなんじゃないかな。
ましてや公衆浴場に慣れていない外国人、
彼らにはどう映るんでしょうか?

先日「ヨッセンス」のヨスさんのツイートで読んだ話を夫にしたら、激しく同感してました。
その内容は「男湯に女性スタッフが掃除に入て来るの嫌じゃない?」というもの。
ヨスさんが地元香川県の温泉に入っていたら、脱衣所に突然掃除係の女性が入って来て驚いた!とのこと。
驚いただけでなく、やっぱり嫌だったとのツイートがなされています。
ついでにアンケートも求めている。
これ、私も共感しました。

イギリス人の夫が温泉で大ショックを受ける
以前日本の温泉を訪ねた時のことです。
楽しく温泉で温まってから上がり、脱衣所で体を拭いていた我がオット。
突然ガラガラ〜と入口の引き戸が開いたと思ったら、そこにはお掃除のバケツとモップを持ったオバさんが!
ひえーーーーっ!!!
まあオバさんには物珍しいものでも何でもない裸のオトコ達。
でも彼にとっては大ショックだったんです。
只でさえ他人と裸でお風呂に入る習慣のない外国人。
公衆浴場に慣れない人にとっては温泉に入るのもチャレンジなのに、そこにお掃除であれ突然女性が入って来たらビックリして当たり前でしょう。
脱衣所に入って来たオバさんは、何も見てないよという風に目線を落としたまま床に落ちた水滴などをササっと拭き、洗面所をパパッと片してものの5分で出て行ったそうです。
が、夫にとってはよほどショックが大きかったんでしょうね〜。
「温泉でせっかく温まった体に冷や汗をかき、すっかり冷えてしまった」とか。
女性スタッフが入ってきたのも一度きりではない
そしてまた別の温泉では、洗い場でシャンプーをしている時に突然エプロンをかけたオバさんが横切り仰天!
お湯の温度を測りに来た(らしい)そうです。
「何でいつも女性なんだっ!」
彼女にとっては仕事で日常でも、自分にとっては男性用風呂に女性が入って来ること自体あり得ないことなのだ。
そう後になってもトクトクと語っていました、怒りながら。
イギリスに帰ってからも友達や同僚に話して聞かせ、笑いと同情を買っていたらしい。
(多分かなり膨らませて)
まあ気持ちは分かる。


これが逆だったら大問題になるはずじゃない?
女湯に突然じーさんがモップ片手に掃除に入って来たら嫌でしょうっ!
私自身レッキとしたオバさんだけど、絶対に嫌だ。許せない。
「そういう係だから」とか、
「若い人でないならOKでしょう」とか、
「アンタなんか誰も見てないよ」とか、
そんな問題ではないんです!
東京下町に育った私は子供の頃、毎日銭湯に通っていた。
なので「裸同士」に対する免疫力はウチ風呂世代に対して高いと思う。
でもお掃除の人は裸で入ってこないもんね〜。
裸にモップだったら違う意味で怖いけど。
温泉なり公衆浴場では「お風呂を楽しみたい人」が来る場所。
そこに他目的の人が入って来るのはあまり嬉しくない。
脱衣所を綺麗にしてくれるのはありがたいけれど
脱衣所をマメにきれいにしてくれるのは勿論ありがたいですよ。
特に外国人の団体観光客が増えてから、洗面台周りがあっと驚く荒れ放題っていう光景にも何回か出くわしました。
でもせっかくケアしてくれるなら、せめて女湯には女性、男湯には男性としてください!と声を大にして言いたい。
男だったら裸を見られてもいいっていう考え自体が性差別
夫はこうも言って怒っていました。


海外との交流が増えている今、日本の常識が問われる
政治家のジェンダーに関わる失言が続き、特に女性蔑視の問題が取り沙汰されている今だからこそハッキリ決めて欲しい。
客の立場だけで言っているのではないですよ。
これから日本ではもっと外国人労働者が増えていくに違いない。
外国から働きに来た女性スタッフに、
「仕事なんだから裸の男が何人いようがサッサと合間を縫ってゴミ集めしてらっしゃい!」
なんて言えますか?
「オバさんは女性のうちに入らないからダイジョブですよ〜」
とか言ったら、そのうちぶっ飛ばされるからね!
温泉業界の皆様、切にお願いしますよ〜。