道端で補聴器を拾ったら警察に届けますか?ぜひ届けましょう!

補聴器を道やどこかのオープンスペースで拾ったらどうする?

補聴器を道やどこかのオープンスペースで拾ったらどうします?

*「どうせ持ち主は見つからないしな」と無視して通る。

*「まあ一応届けておくか」と拾って取り敢えず近くの交番に持って行く。

どちらを選ぶ?

補聴器が落ちていたら警察に届けましょう!

これは声を大にして皆様にお願いしたい。

「拾って交番に届けましょう!!」

かなりの確率で持ち主が見つかります!!

私も聞くまで知らなかった素晴らしいシステムがあるんです。

母に起こった驚きのストーリー

先日、ウチの母が外出中に補聴器を落としてしまった。

直ぐには気が付かず、しばらく歩いてから
「あら、無いッ!」
と、うっかり者の母にありそうな様子が想像できる。

慌てて元来た道をしばらく辿ってみたものの、とうとう見つからなかった。
人通りも車の通りも多い場所、気づかれずに踏み潰されてもおかしくない所だ。

「あああ、失くしちゃった〜」
とがっくりした母。

補聴器は必要な人にはなくてはならない物

補聴器は高価なものだ、だが値段だけの問題ではない。
かなり耳が遠い母にとって、それは日々の生活には欠かせない命の綱みたいなもの。

微調整を繰り返し、やっと自分に合うものを入れたものだ。

せっかく使い慣れたもの、無くしたからといって、また次の日から手に入るものではない。

外で無くしたら、そりゃ諦めるよね?

「また新調し直すのも億劫」と古いものを引っ張り出し取り敢えず使っていたらしい。

「いやいや、耳がちゃんと聞こえなかったら不便だし、外で危ないし」
と週末に妹が付き添って、無くした補聴器を作ってもらったお店を訪ねた。

ああそれならば、とお店で言われビックリ!

補聴器屋さんで自分の名前を告げると、

「お客さまの補聴器なら警察の落とし物係に届けられたそうですよ。警察から当店に連絡があり、丁度こちらから連絡を差し上げる所でした」

「えええええ!?」

そう聞いて母も妹もびっくりしたらしい。
(私もびっくりした!)

持ち主を追跡できるシステム

何でも聞くところによると、

お店でオーダーして作ってもらった補聴器には全てシリアルナンバーが付けられており、それがどこの店で作られたものかが判るようになっているそうだ。

お店にはもちろんオーダーした顧客の詳細が記録されている。

個々の補聴器からその持ち主を辿れるようになっているとは!

確かに迷子になった人とか、色々な理由で身元の確認が必要になった時など便利に違いない。

でも身近にこんなことが起こるまではそんなシステムが出来上がっているとはちーとも知らなかった。

何よりのバースデープレゼント

この顛末が折しも母の誕生日前日であり、思わぬバースデープレゼントとなったのだった。

しかし私がここで一番感動したのは、警察のシステムの話ではない。

道端で補聴器が落ちてるのに気がつき、それを警察に届けようと思ってくれた人の親切の方だ。

この気持ちが母にとっての何よりのバースデープレゼントになった。

私だったら道端に落ちている補聴器に気がついても、
「どうせ拾っても持ち主に戻る術もないだろうな」
と放って通り過ぎたのじゃないかと思う。

そもそも身近に補聴器がないので(今の所;)、今時のコンパクトなタイプのものを見てもそれとは気づかないかもしれない。

小さな親切が知らない誰かの命を救うこともある!

拾ってくれた人は、

「あ、補聴器が落ちてる」と気づき、

「無くした人は不便にしてるだろうな」と思い、

「ダメ元で警察に届けておこう」と思ってくれたんじゃないかと想像する。

補聴器にシリアルナンバーが打ってあることを知っていたかも知れないし、そうでなかったかも知れない。

いずれにせよ拾ってくれた彼か彼女か、その人はわざわざ補聴器一つを持って警察を訪ねてくれたのだ。

ほんと、小さな親切が知らない人の命拾いになる、

ひいては地球を救うこともある。

そう思わせてくれた「事件」でした。

ありがとう、ありがとう、本当にありがとう。

警察のシステムに改善の余地あり?

ところで母の補聴器を預かってくれた警察署の落とし物係は、
月曜日から金曜日、朝8時半〜午後4時半のみ受付。(閉まるの早ッ!)

リタイアした母にはOKでも、働いている人には訪れるに難しい時間だ。
システム作りが良くてもそこのところはやっぱりお役所かな…

そこんところの改善よろしくー。