めんどくさいがなくなる本(鶴田豊和著)を参考に、自分の中の「めんどくさい」感情に向き合ってみた
めんどくさいがなくなる本(鶴田和豊著)は、”本を読むのも「めんどくさい」あなたへ”という序文で始まっている。
誰かがこうやって手に取って、本を開いて序文を読んでるのを踏まえてそう書いている。
「この“めんどくささ”を何とかしたい!」と思っている人がどれだけ多いかよーく分かっているのだ。(私とか!)
著書の大まかな内容
まず本書には、
・めんどくさいと言う気持ちは何なのか、どこから来るのか?
・めんどくさいを無くすにはどう対処すればいいのか?
これらに対して無理なく実践できる工夫や仕組みについて優しく解説してあり、
さらには、
・めんどくさいが無くなった後にはどんな幸せを得られるのか?
・夢や目標を叶えるのに何が一番必要なのか?
についても書かれている。
そしてそのために「必要なもの2つ」と「手放すべきもの」についても触れている。
「めんどくさい」が私たちの生活には溢れている!
日常は「やらなきゃいけないこと」が詰まっている。
大人だって子供だって「しなきゃいけない」ことに囲まれているのだ。
そしてこれが、難易の度はあれどれもこれもめんどくさい!
ゴミ出し一つでも。
それを「めんどくさい」の気分一つでついつい後伸ばしにする。
あー、やらなきゃなあ、と思いながら。
それが自分にどれだけストレスを与えているのか?
今やっちゃえばいいじゃない。
でもできない。
だって、めんどくさいんだもの。
そしてますます自分が苦しくなってくるのだ。
それが自分の目標達成のためでも?
ならゴミ出しや書類の整理の類ではなく、自分の目標達成のためならどうだろう?
「自分はこれをやってみたい!」と思ったあとは?
資料を請求するとか、ネットで調べてみるとか、簡単にできるものでも直ぐやるだろうか。
なぜ「思いたったら吉日!」とばかりにすぐ行動に移せないのだろう。
「えーっと、後でやろう」(めんどくさいから)
この「めんどくさい」という感情は何のなのだろう?
「めんどくさい」は誰もが持つ感情
「めんどくさい」という感情は喜怒哀楽、妬みに続く、人が持ち合わせている第6番目の感情だと著書の鶴田さんは考える。
誰でも持ち合わせており、とてつもなく厄介な感情なのだ、とも。
そして「めんどくさい」をなくせば、どれだけ日々のストレスを減らすことができるか。
目標達成のために行動することができ、夢が叶うようになるか。
人生を大きく変えるほどの効果があるという。
目標達成のメカニズムはシンプル!
「めんどくさい」を無くせば、誰でもどんどん夢や目標に向かって行動でき、やりたいことが何でもできるようになる、と言う。
1. 最初に目標を明確にする
2. 目標達成に向かって行動する
3. 一つダメでもまた次、またダメでもそのまた次、と上手くいくまで行動し続ける
これしかない!
でもその間に「めんどくさい」の壁が立ちはだかって、多くの人が目標達成できないままに終わる。
(あー、私のことです)
ではどうこの感情と向き合ったら良いのだ?
「めんどくさい」は3つのカテゴリーに分かれる
一言で「めんどくさい」と言ってもそれは3つのカテゴリーに分けて解説されている。
・行動するのがめんどくさい
・人間関係がめんどくさい
・何もかもがめんどくさい
それらに対して鶴田さんは、タイプ別にしてアドバイスしてくれる。
行動に関しては、楽にできる仕組みづくりを、
人間関係に関してはその考え方と対処法を、
また何もかもめんどくさいに関しては、まず自分に対する考え方を変えるように導いてくれる。
自分を縛るものを手放す?
私がこの本を読んで、一番「自分が楽になった」と思える部分。
それが二番目の、「人間関係がめんどくさい」のパートに書かれていたことだった。
そもそもナゼ人は他人を厳しい目で断罪してしまうのか、と常々思っていたからだ。
何故こうも簡単に自分のことを棚に上げて、家族であろうが、テレビで見ただけの人だろうが、片っ端からジャッジするのだ。
芸能人などがふと漏らしてしまった些細が発言が元で総メディアリンチに遭っているのをよく見かける。
「あんなどーしよーもないことで、嫌ものだなあ」と思いつつも、
自分だって絶えず周りの人ををジャッジして怒っているではないか、と気がついてオソロシくなる。
自分を支配するルールに気がつく
ここで鶴田さんは指摘する。
人を判断する目、それは自分自身に向けている目そのものなのだと。
そしてそれが自分を苦しめている原因なのだと。
人に厳しい目を向けていればそれは必ず自分にも向けている、
このルールに例外はない、と。
人には厳しく自分には甘い心理?
「えっ!?えっ!?えっ!?」
そんなはずは、と思わず焦る。
が、確かにそうかも知れない、と思う。
人を批判するように、自分のだらしなさ、行動力のなさをいつも不甲斐なく思っている。
するとそれが大きなストレスになっていくのだ。
自分を批判ばっかりしてるから疲れて自分に甘くなる。
自分にかけたストレスで動けなくなってしまうのだ。
それで自分に甘い人ほど他人に厳しいという理不尽極まりない図式が出来上がってしまうのかあ。
我が身を振り返り、この部分がグサグサ突き刺さった。
手放した方がいいルールって?
私たちは生まれてこの方、親から、学校から、社会から、こうするのがちゃんとした人として正しいという、モラルという名のルールを叩き込まれている。
もちろんそれらは社会を形成していくために大事なものも多い。
人同士が安全に暮らしていくための、それなりの決まり事は必要だ。
鶴田さんが言っているのは、「自分を苦しめるルールは手放す」ということだ。
それらを多く手放すほどに人間関係は楽になるという。
その方法や詳細は、本書をぜひ参考にして欲しいけれど。
私がこの本で一番納得、そして共感したのはこの人間関係に関する部分だった。
自分のネガティブな感情に蓋をしない
そしてその考えは多分、「めんどくさい」全般に繋がることなのだ。
大事なことは、自分を常に厳しい目でばかり見ない。
自分に優しくなれれば人にも優しくなれる。
自分を許せば人も許せるようになる。
ダメな自分を認める。
弱い自分、失敗した自分を許せれば、立ち直りも早く次に行動が移せる。
そうかあ。
要は自分を追い詰めない、ということなのだ。
確かにそうかも。
自分にダメ出ししてたら何もできない。
自分を動かす力となるもの
鶴田さんは、夢や目標に向かっていくために必要なもの。
パッションとミッションについても熱く語っている。
それらが行動のモチベーションとなり、苦なく行動に繋がっていくというものだ。
(自分がやりたいことの見つけ方、パッションテストについても多少の解説がある)
よく「願えば叶う」というが、
願ったらそれが叶うと確信する、
それを見据えて行動する、
つまりは「行動ありき」なのは間違いない。
そしてそれはどんなに小さくてもいいのだ。
めんどくさいの壁を取り払えれば、少しでも前に進める。
のっけから自分をジャッジしない。
先ずはそこから、だね〜。
マンガも出ているんだ〜。