イングランドでも買い物時にマスク装着がついに義務化されることに。準備期間10日付きって。




とうとうイングランドでは、7月24日より店でに買い物時にマスクを着用を義務付けすることを発表された。

つい先日までマスクの効用を否定し続けたイギリス政府がついに。

マスクをつけるべきかそうでないか、イギリスでは長い間議論の的になっていた。

元々マスクをする習慣がないイギリス。
インフルエンザや風邪がどれだけ流行っていようとも、マスクを付けて外を歩いている人は皆無に等しかった。

自分がどんなに咳が激しかろうと、会社にマスクを付けて出勤する人もいなかった。

「マスクを付けている人=ちょっと危ない人」的な、疑問の眼差しを向けられるイメージがあった。

加えてイギリスには根深いテロ問題があり男性が顔半分を覆って道を歩いていたら、まずポリスに職務質問されるのは必定だった。

人権問題もあり、イスラムの女性が顔を覆うブルカでもかなり揉めていたのだ。

そこへ持ってきてのコロナによるマスク問題。

ヨーロッパの多くの国では公の場でのマスク装着を義務としていたが、イギリスは「効果については科学的根拠がないのでこれを特に推奨しない」という立場をとっていた。

WHOでも長い間マスクの効果を否定していたし、イギリスもこれに便乗する形だった。

マスクに対するメンタルブロックを持つ国民にいきなりマスクをしろと言って、これに迎合しない多くの人から政府が反発を喰らうのを恐れていたようにも見えた。

もちろん人によってはロックダウンに入る頃からマスク、サングラス、帽子、手袋を着けて買い物に出る人も多くはいた。

気にする人はものすごく気をつけるし、そうでない人は全く気にも留めていない、その温度差がとても激しいのが現実。

政府は、
「飛沫を広げないように口元を隠すのはやった方がいいとは思うが、どうするかはそれぞれの良識に任せる」
とまるで他人事の発言を繰り返していた。

そう言っているうちにイギリス国内のコロナ感染率はどんどん上がり、コロナによるとはっきり分かっているだけでもその死者は約4万5千人、世界第3位という不名誉極まりない結果となってしまった。

一方で経済を復活させるのに必死な政府は、徐々に再開させても良いビジネスの範囲を広げるようになった。

当然ながら同時に電車やバス通勤をする人がグンと多くなり、安全距離2メートルの確保が完全不可能になって2週間。

やっと政府が出したのが、
「公共交通機関を利用する際にはマスク着用を義務とする。違反は罰金100ポンド!」

遅いんだけど、ここでイギリス人のマスクに対する拒否感がかなり薄れてきたと思う。
狭い空間で通勤を余儀なくされた人たちの僅かながらの心の頼りどころになった。

そうしている間にも規制緩和は加速し、今度は国同士の行き来の規制が大きく緩むことになった。
イギリスより感染度の低い70国からの渡航者に対して14日間の隔離をしなくても良いことになったのだ。

主に観光業を救う措置でもあるが、すごいジャンプだ。
これで人の行き来は国内だけでなく国同士でもグンと多くなる。

ここで、
「やっぱりもっとマスクした方がいいんじゃね?」
という社会全体の雰囲気が急速に高まってきたのだ。

「他の感染が抑えられている国は皆んなマスクしてるよね?」

と、遅ばせながらの見解が生まれてきた。

コロナの感染拡大が叫ばれてからここに至るまで4ヶ月。
マスクをしている人の姿に皆、慣れてきた。

最初に公共の場でのマスクを義務付けたのはスコットランド

イングランドほどは感染が広まっていないが、拡大を防ぐための重要な措置だとのスコットランド政府の決定だった。
(ちなみにスコットランド国民党の女性党首スタージェン氏は国民一般の信頼が厚いと言われている)

まー、そうなればイギリスない感染90%のイングランドが
「ウチは大丈夫なので」
というわけにもいかない社会的圧力が生まれてきた。

最初にジョンソン首相が救急隊員を訪れた際に初めて公の場でマスクを付け、

「おおっ!ボリスがマスクを付けている。とうとうイングランドもマスク義務付けか!?」とメディアが浮き立った。

強要はしないがつけた方がいいだろうとアドバイスとして言っておく

とジョンソン首相。

え、アドバイス的にはって、その言い方何?

だがその2日後にはBBCのニュース番組で、政府高官のマイケル・ゴーブ氏が、
「政府としてはマスクを義務付けるつもりはない。狭い場所などでは口を覆うのは常識(common sense)だと思うし、それぞれが適切と思う態度をとって欲しい」

皆んなバラバラじゃねーの!

Koppa
各個人の常識(common sense)に任せるって、またそういう責任逃れを言う〜。

が、そのほんの2日後に政府は、

「イングランドでは7月24日から店を訪れての買い物の際にはマスク装着を義務とする。」

そして、

「従わない場合は100ポンド(約1万3千円)の罰金!」

オット
何だ一体、この極端な態度は!
一昨日まで全く違う態度を取っておいて。

(そしてなぜ24日からなんだ、まだ10日もある。準備期間だって言うけど……)

しかし本当、ここまで長かった。

「政府の強い方針」というよりは「国民からの社会的プレッシャーに押されて何となく」決まった法案ではあるが。

一体誰がリーダーシップを取っているのか分からない、このマスク問題の顛末であった。

マスクをしていれば罹らないと言うわけではない、そんなことは百も承知だ。
でも飛沫拡散を多少なりとも防ぐことはできるし、ショッピング中あれこれ触った手で自分の口や鼻をつい擦ってしまうのの防止にもなる。

そんな議論を4ヶ月も続けて根負けした形の政府もどうかと思う。
てか、何でこう後手後手なんだ。

別にマスクしたい訳じゃないけど、重い荷物を背負って歩くのに息苦しいし。

でもしないよりはした方がいい。
するなら皆んなでしなければ意味がないではないか。

菌を持っていてもその80%は無症状だと、先日も発表された。
自分は元気だから感染していないという保証もないのだ。

不特定多数を迎えなければならないショップ店員さんだって、自分達だけでなく訪れる客にもマスクをして欲しいと思っていたに違いない。

それにしても、「このまま議論が続けば政府はプレッシャーに負けて必ずマスクを義務化するよ!」
と言ってオンラインでマスクを買った夫には感謝している。

「抗菌フィルター付きメディカルマスク」
って、どこまで本当かは知らないけれど。

義務化されたことでまた一時的に品薄になるだろうしね。

ところでこのマスク、50枚で35ポンドぐらいだったらしい。

Koppa
1枚70ペンスかあ………買い物一回に100円ぐらい余計にかかるってことだね。
おまけに忘れたら100ポンドの罰金、てすごいな。

これからは「あ、ちょっとミルク買い忘れたから行ってくるわ」にならないよう、しっかりメモして買い物に出かけようっと。

(マスク手作りしようかな)