ウーバーが2020年9月からロンドンでの営業ライセンス延長権利を獲得した!
2019年9月に、ロンドンでの営業ライセンス更新を却下されていたウーバーのタクシーサービス。
ウーバーは直ちに再審議を申請。(そうだろうけど)
長きにわたる審議の末、この度9月より18カ月の営業ライセンス延長をTFL(ロンドン交通機関)より許可された。
(しかし審議が続く間はウーバーは営業継続を許されていた……何のこっちゃ。)
営業延長権獲得に喜ぶウーバー、
ウーバー登録している4万5千人もの運転手、
そして一般のウーバー利用者 イン ロンドン。
一方、タクシーライセンスを保持する正当キャブドライバーは「なんたる厄災だ!」とカンカン。
何しろウーバーがライセンス延長を一旦は却下されて、結局は獲得するのはこれが2度目なのだ。
前回は2017年9月のことだった。
その際はウーバーが再審議を申請した後、翌年6月には15カ月のライセンス延長を勝ち取っている。
「結局またこうなるのか」
と、ブラックキャブのドライバー達がガックリするのもよく分かる。
何しろ今年2020年はコロナで外出制限に加えて観光客が激減。
書き入れ時の夏の業績は散々であったのは想像に難くない。
そこへ持ってきてのTFLによるこの決断。
追い出したくても結局は需要の高さには勝てない。
それだけロンドナーに支持されているし、ウーバー自体が大きくなって力を持つようになった、というところだろうか。
では何故ウーバーはライセンスを何度も失いかけたのか?
元々、昨年ウーバーが却下された理由は、ウーバーに運転者登録をするシステムの不備にあった。
当時の調査では、ライセンスを持つドライバーのID登録に偽の写真をアップし、身元を偽るドライバーが24人確認されていた。
そのドライバー達による違法営業は14,788件にも登ったという。
(その中でどういうトラブルが発生したかまでは定かでないが)
「現状では乗客の安全を保証できない」
というのが主な却下の理由であった。
これに対しウーバーはシステムの改善は既に行われていると反撃。
その後の審議の末、最終的にTFLが「確かにシステムは改善されている」と判断、
「営業ライセンスの18カ月延長を認める、但し厳しく監視を続ける」との判決を下した。
イギリスでウーバーが営業している都市
ちなみに現在イギリスで国内でウーバーが営業されている都市は、ロンドンを始めとして、
ポーツマス、
ブライトン、
ケンブリッジ、
バーミンガム、
レスター、
ノッティンガム、
シェフィールド、
ストーク、
リバプール、
マンチェスター、
リーズ、
ヨーク、
ニューキャッスル、
ブリストル、
エジンバラ(スコットランド)、
グラスゴー(スコットランド)、
カーディフ(ウェールズ)、
ベルファースト(北アイルランド)、
と全国各地の主な都市に行き渡っている。
何だかんだ言われてもウーバーが人気なのは?
ウーバーが人気なのは何と言ってもその値段の安さとお手軽さ。
専用アプリをダウンロードしてクレジットカードを登録すれば後は簡単。
行き先を入力すれば近くにいるウーバー車が何分で到着する距離にいるか、
彼らが請求する金額(割と差がある)、
そしてそれぞれ運転者の、利用客による5段階の星評価も同時に表示される。
外にいる時でも携帯のGPS機能でお互いの位置が確認できるので、タクシーを探すために車の往来が多いところにいる必要もない。
もちろん事前に予約しておくこともできる。
安いし便利だしで、良いことばかりのようだけど、一つ心に留めておかなければならない。
それは、彼らの全部がプロのドライバーではないということだと思う。
今はグーグルナビで、郵便番号を入力するだけで、地理に詳しくなくても目的地までたどり着けるようにはなっている。
それでもねー。
運転手がグーグルナビをしきりにチラ見しながら運転する車に乗っている時など、


ロンドン中のありとあらゆる通りの名前を暗記しているプロが運転するブラックキャブとは全く別物と分かってはいるものの。
ウーバーキャブを使う方にはいい運転手に当たるかどうか、
運転手にとっては良い感じの乗客が乗ってくれるかどうか、
乗るも乗せるもお互いに自己責任で、ってところかなあ。
シェアサービスを使う際の心構えかも知れない。
何を選ぶかは、結局自分次第なのだ。
ウーバーを使うなら、乗る前に必ず自分がオーダーした車かの確認を!
それでもウーバーを使う時には、必ずドライバーとナンバーをよく見て、自分がオーダーした車かどうか確認するのを忘れずに!
必ず!
特に夜とか、必ず確認してください。
車を運転する側からは、ケータイ片手にウーバー待ちをしている人はすぐ分かってしまう。
目の前に車が止まったからって、すぐに乗車しないようにね〜。