トーマス・クックが潰れたって!?
週明け1番に入ってきたイギリス国内のショッキングなニュースでした。
トーマス、ってあの機関車トーマスのことではありません、ちなみに。
イギリスの老舗旅行会社トーマス・クックの話です。
度重なる経営不全を指摘されていましたが、突然の倒産宣言。
これからトーマスクックのツアーに乗って旅行に出かけようとする人たちばかりが慌てふためいた訳ではありません。
旅行先からトーマスクックがアレンジした飛行機でイギリスに帰ってこようという人たちだって沢山いる。
乗るはずだった帰りの便が突然無くなってしまったのです。
旅先で身動きが取れなくなり、不安や怒りを隠せない人たちが今朝のBBCニュースでも映されていました。
旅の申し込みをした際に、フライトやホテルを始め全ての料金を払い済みの人達です。
一体そのお金はどこへ行ってしまったのか!?
今宿泊中のホテルはチェックアウトの支払いを求めている!!
いつイギリス行きの飛行機に乗れるのか!?
この事態で影響を受けた旅行者は世界で15万人いるといわれています。
15万人がこのニュースを受けてパニックに陥っている。
トーマス・クックはイギリスで1841年に設立されたイギリス最大手の旅行会社。
今、当たり前のようにあるパッケージツアーを世界で初めて創り出した会社です。
その名もトーマス・クック氏の手によって、イギリス国内の旅行者向けに始められました。
凄いですねー、1841年と言えばヴィクトリア朝、アヘン戦争があった頃です。
日本の江戸時代末期ですよ。
イギリス人の多くが外に外にと出て行こうとする時代。
軍隊や商人だけでなく一般民も外に見聞を広げようとしたんですね。
倒産が決まった今も国内外に2万2千人、イギリスだけでも9千人の従業者を抱えているそうです。
以前はハイストリートにもトーマスクックの大きな支店ををよく見かけたものですが、近頃は全く見かけなくなっていました。
今は交通機関もホテルもオンラインで予約できてしまう。
国内だけでなく海外でも、インターネットとクレジットカードがあればOK。
旅行代理店を通さずとも旅のプランが自分の部屋でたてられてしまうのですから。
お仕着せのパッケージツアーよりも自分で予定を立てた方が、好きなものだけを選べるし、安くつくことも多い。
海外の情報もインターネットを通して得られちゃう。
旅行者にとってはとっても便利になりました。
でもその一方で成り立ちにくくなるビジネスもある。
新しい環境が生まれ、それに適応できるものだけが生き残っていく。
大きく力が強いものが、ではないんですね。
正にダーウィンが言ったナチュラル セレクション、自然淘汰の世界。
それが今までになく速いスピードで起きている。
それをまざまざと見せつけられたようで今回の出来事は、馴染みの大きいものに起きただけに余計ショックだった。
特にイギリスは最近いいニュースがないし………
何はともあれ、旅先で立ち往生している人達が一刻も早く自国に帰って来れることを願います。
一応振替え便がアレンジされつつあるというニュースも入ってきましたが。
そして帰ったら早速払い戻し訴訟ですね。
これは長くかかりそうだ、でも諦めないで〜!
コメントを残す