「ロケットマン」エルトン ジョンの自伝映画は必見!の自己再生ストーリー

エルトンジョンのサングラス

「ロケットマン」は必見の自己再生ストーリー!

エルトン・ジョンの自伝的映画「ロケットマン」が先日公開されました。

今年は少し前に、フレディ・マーキュリーの短い生涯を描いた「ボヘミアン ラプソディー」が公開され、アカデミー賞にも輝く大ヒット作品となりましたね。

次いでエルトン・ジョンの自伝だなんて「只の2番煎じじゃないかあ」と思いました?

とんでもない!
この映画、ストーリーの濃さといい出演する役者の演技力といい、とても見応えのある映画です。見て損はない!

映画ロケットマンの始まり

誰でも馴染みのある歌が次々に

エルトン・ジョンのファンでなくても彼の歌に馴染みがある人は(特に昭和世代なら!)たくさんいるでしょう。

表題にもなった「ロケットマン」を始め、大ヒットした「ユア ソング」や「グッドバイ イエローブリックロード」「ドント ブレイク マイ ハート」など数え上げればきりがありません。

若い世代で広く知られているのはディズニーの「ライオンキング」の挿入歌でしょうか。

数え切れないほどのヒット曲を生み出し、歌唱力も抜群。
派手な衣装とパフォーマンスで70年代からロックスターとして活躍して来たエルトン。

華やかなパフォーマンスの陰に

でも彼の生涯はそんな簡単なものでも華やかなだけでもありませんでした。

映画は「中毒患者を救う会」らしいグループカウンセリングにエルトンが派手な衣装で飛び込むところから始まります。

「ヤク中、アル中、甘いもの中毒に買い物中毒……」

そこで彼が向き合わなければならない彼の辛い過去が徐々に明らかになっていく。

愛に乏しいエルトンの子供時代

不仲な両親の冷えた家庭で育った少年レッジ ドウィット(本名)。
彼は父母どちらからも愛情らしいものを与えられない孤独な子供時代を送っていました。

なんの娯楽も楽しみもない家庭でエルトンが唯一音楽に興味を持つも、両親に関心はありません。

唯一彼を可愛がってくれた母方のおばあちゃんの助けでピアノレッスンを受けられるようになり、そこから彼の世界が広がっていきます。

成功への階段を駆け上がりはするものの

売り込みをかけたレコード会社で才能ある作詞家のバーニー トウピンと運命の出会い

「ユア ソング」などのヒット曲を皮切りにアメリカでヒットチャートに乗るエルトン。
音楽家としては成功への階段を駆け足で上っていくけれど、内面の彼は満たされない。

彼が本当に欲しいのは自分を愛してくれる誰か。
常に自分に関心を払ってくれる誰かです。

理解者を求め続ける彼が落ちてしまった恋は

そして彼はゲイでもありました。
70年代はヒッピー文化華やかなりし頃でしたが、ゲイに対する理解まだまだ乏しいと言っていい時代

エルトンの孤独は増して行くばかり。

そんな時、彼は音楽プロモーターらしい、自分に興味を示してくれる男性に魅入られてしまいます。

戻ろうにも抜け出せない暗い深みく

そこからエルトンの人生が仕事&プライベート共に彼に牛耳られていくことになろうとは、夢にも思わぬことだったのですが……

と、ここからがこの映画の本筋になって行くのですが、とにかく痛いんです。
彼の通って行く長い長い曲がりくねった道が。

エルトンジョンのサングラス

何回でも人はやり直せる

ここからは是非映画を観ていただきたのですが、安心してください。
大丈夫ですよ〜。

ご存知の通りエルトン ジョンは健在です。

今では現在のパートナーと落ち着き、男の子&女の子の2人の養子を育てています。

ショッピングは相変わらず止められないそうですが、薬物やアルコール中毒からは無事抜け出したそうです。

彼は見事自己再生を果たしたんです。
だから生前中にこの映画ができた訳だけど。

スターでい続けることの苦しさを救うもの

フレディ マーキュリーの場合もそうでしたが、ロックスターで居続けることの大変さというか、自分を見失いでいることがどんなに難しいか、想像を絶します。

大スターが受ける光が強ければ強いほど、作られる影もまた暗い。
高く上に登れば登るほど、崖の下に見える谷は深く底が見えない。

そしてスターが放つ大きなパワーは良きものと同時に良からぬものも引きつけてしまう。
自分が不安定でいる時その絶大な魔力に抗うのは本当に難しい。

特にエルトンのように常に孤独に苛まれ愛情に飢えていた場合、ウソでも自分を認めて愛情(らしきもの)を示してくれる人にすがりたくなってしまう。

最後に決めるのは自分

しまった!と気がついた時でも、このままではマズイと思っていても、そこから抜け出すのは不可能にも見える。
まず一人では難しい。

でも底の底からでも這い上がれるのが人間の強さなのだ!
そう思わせてくれる映画でもあります。

ボヘミアンラプソディーのフレディの場合も同様でした。
それは自分が「そうする」と決めた時なんですね。

今の自分から目を逸らさない

自分の悪い所を認める、
今の醜い惨めな姿から目を逸らさない。

そこから一歩外に踏み出せばいい。
人の手を借りるのを恥ずかしいと思う必要もない。

言うほどに簡単では無いけれど、そこから始めなければ先へは進めない。

フレディは残念なことに再生を果たしたのちエイズで亡くなってしまいました。
その代わり彼の生涯の軌跡と残した歌が今も私達に感動を与えてくれています。

まだまだ健在のエルトン・ジョン

だがエルトンはまだ健在!
現在も意欲的に音楽活動を続けており、この映画の特別プロデューサーも務めています。

でもまー、映画内のかなりナマナマしい描写を含めて、よくここまで描き切ったと思います。
それを公にさらけ出しても揺るがない境地に達したのかもしれませんね。

映画のストーリーと歌が見事にシンクロ

この映画、ストーリーと挿入歌(もちろん全部エルトンの曲)がとても上手くシンクロさせてあり、彼の人生の光と陰をさらに強く映し出しています。

音楽のパワーって素晴らしい。
数々のヒットナンバーを70&80年代と合わせて楽しむだけでも十分な娯楽映画となっています。

そして忘れてならぬ彼のド派手なファッション
映画では実際のコスチュームの数々がかなり忠実に再現されており、これも見どころですよ〜。

吹き替えなし!主役のタロン エガートンが素晴らしい

あ、それと!
特筆すべきはエルトンを演じる主役のタロン エガートンが劇中歌を全て自ら歌っていること、驚きの歌唱力です。
初めて知った役者さんですが、凄くいい。

常にコンプレックスを抱えたキャラクターだけでなくステージ上のパフォーマンスも合わせ、エルトン ジョンを演じ切っています

観たら元気になる映画!でも15歳以上ですよ〜

ロケットマンはいわゆる「フィール グッド ムービー ・ Feel food movie」。
観た後ポシティブな気持ちになれる映画、イチオシです!

あ、イギリスでは15歳以上の枠に入っています。
子供連れ向けの映画ではないので、オトナだけで楽しんでくださいね〜。

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