桜の木が頭に生えた!?可笑しくも哀しいシュールな古典落語「頭山」の現代版アニメがスゴイ!

可笑しくも哀しいシュールな古典落語「頭山」

桜の木が頭に生えた!?
おかしくも哀しいシュールな古典落語「頭山」をご存じですか?

春といえば桜。
桜といえば花見。

花見といえばどんちゃん騒ぎ

花見といえば桜の木の下でどんちゃん騒ぎが日本の慣いですね。
人が寄り合って食べたり飲んだり踊ったり。

古来から日本人が楽しんできたものです。

どんちゃん騒ぎといえば、落語で有名な「頭山」という噺をご存知な方も多いでしょう。

Koppa
男の頭のテッペンににある日、桜の木が生えてくる!

「頭山」は古典SFの傑作!

木は男の頭の上でどんどん伸び続けます。

そして春を迎え、満開の桜の花を咲かせる。

その見事な桜見物に人がわんさか集まりどんちゃん騒ぎを始めて………という古典落語。

桜の巨木、満開の桜の花、その下で催される人々のどんちゃん騒ぎ。
これが全てある男の頭の上で起こるできごと。

シュールですね。

もう男にとってはうるさくて煩わしくてしょうがない。
「人の頭の上で宴会すんな!!」

オチをどう描くのか?
最後まで目が離せない

噺を知らない人のためにオチは言わないけれど。
そのシュールさといい最後のオチといい、なんとも不思議でSF的なストーリーです。

先日その「頭山」のアニメーションをYouTubeで偶然見つけました。

「頭山の現代版アニメがすごい

山村浩二さんというアニメ作家の作品ですが、これがとても良かった!

落語の噺はもちろん江戸時代のものですが、アニメではそれを現代版に見事に置き換えてあります。

このシュールさ、オトコの孤独さ。
可笑しくて哀しい。

オチを知っていても、最後はどうなるんだろう、どう描かれるんだろう、と終わりまで惹きつけられました。
裏切られないですよ!

興味のある人は是非!

アニメ「頭山」

アニメ作家 山村浩二さんが描くシュールな世界

作家の山村浩二さんは「右目と左目で見る夢」という作品でアカデミー賞候補にもなった方だったんですね。

こちらは予告編だけ見れましたが、ヨーロッパの作品のような雰囲気です。

「年をとった鰐」という作品が全部YouTubeで見れて、こちらも良かった。
絵柄は頭山とはかなり違ったシンプルなイラスト風で魅力的。

話自体は結構グロテスクながら、つい笑ってしまう。

そしてちょっと哀しい。
いや、かなり哀しい。

この作家さんのテーマなんだろうか。

でも作品の完成度が高いです!
こんなに手の込んだ個性あふれる作品を日本で作っている作家さんがいるんだな、と感動しました。

またYouTubeの楽しみが増えて嬉しい〜。