3月27日、イギリスのジョンソン首相がコロナウィルスに感染しているというニュースが流れました。
氏の症状は軽いものだと報道されていますが、続けて健康相のハンコック氏に陽性反応が出たと公表されました。
キャビネットに動揺が走ったのには違いないと思います。
だってパーラメントのメンバー、特にキャビネットの面々は毎日顔付き合わせて仕事してたんだから。
ジョンソン氏はツイッターで、
熱があり、咳が出ていたので、テストを受けたらコロナ陽性反応が出たが症状は軽いと述べ、
自宅隔離ながらも各部署と連絡を取り合って業務を続けていくつもりであること、
そこで自分はできうる限りのことをする用意があること、
幸い現代には優れた医療技術があることを強調しました。
続けて、
NHS(国民医療機関)の仕事に献身的な貢献をしているスタッフ、
また他にも私たちの生活を保持する為に働いているキーワーカー、
ボランティア活動に登録してくれた6万人の人々、
全ての人に心から感謝している、
と謝辞を伝え、
私達はNHSを救わなければならない、
一般の人はとにかく家から外に出るな、
全員が早く正しく行動するほど、私達は早くこの状況から脱することができる!
などのメッセージを国民に送っています。
ジョンソン首相のツイッターメッセージ
氏はスーツを着ていつもの様に早口で話していますが、熱がまだある様子。
顔が赤く、目が潤んでいる。

ブレクジットの事では反対派から叩かれまくっていたジョンソン首相ですが。
このコロナ騒ぎが大きくなってからのキビキビとした対応ぶりで、かなり株が上がったと思います。

ジョンソン氏は昨夜の、
「NHSやキーワーカー達に感謝の意を示す為、人々が一斉に窓を開けて外に向かって拍手をする」
というイベントに見る人々の繋がりにも触れています。
昨夜午後8時には、
街の家々から大きな拍手を送る人、
鐘や鍋をカンカン鳴らす人、
5分程それが盛大に続きました。

それにしても、イギリスにおける感染者のこの急増ぶり。
NHSは既にパンク状態で、ベッドも不足どころの騒ぎではない。
昨夜のニュースでは続けて、エクセルホールという巨大イベント会場を、仮説療養所として準備が進められていると発表されました。
ここに4千人分のベッドを置く予定だとか。
て、4千人を誰が看護するのでしょうか?
「とにかく外に出るな!」
一般はそう強く求められています。
日本では、罹患者が急増しているにもかかわらず、
「週末は外出や旅行などの移動は控える様に自粛してください」と、まだかなり緩い。
まだ死者が少ないからね、ヨーロッパやアメリカの惨状が対岸の火事のように映るのかも知れないけれど。
今回の警告で「本当にロックダウンか!?」と既にパニック買いが始まっている様ですが。
この「早いもん勝ち式」にも直ぐ歯止めをかけねばならない。
(日本のスーパー経営陣の方が政府より早く対応措置を決めるとは信じているけど)
じゃないと弱いものばかりが煽りを食う。
イギリスも、他のヨーロッパの国も、最初は経済損失を懸念して、早い段階で強い措置を取らなかった。
そのツケを今払わされているんです。
イタリアやスペインは既に中国を抜いたけれど、イギリスだって既に750人も亡くなっている。
(昨日は550人ぐらいだったのが一気に200人増加って!?)
幸い日本はまだ死者も少ない。
日本の政府にソッコー決断力を持って臨んでほしい、と切に願う。
早く人の移動と、例え小グループでも集うのを止めましょう。
「いつやるの?」
「いまでしょ!」
って、コマーシャルもあったよねー。
連日の会議や記者会見でさぞかし疲れていたのもあるだろうなあ