インフレが止まっても物価が上がり続けるイギリス!?

インフレが止まったのに物価が上がり続ける!?

イギリスは2023年に入って、昨年進み続けていたインフレが下降方向にある、と発表した。

え!?

どこが!?

ただでさえ物価の高いイギリス、
この1年の光熱費及び生活必需品の上がりようと言ったら、息を呑むばかりだ。(汗;)

上昇しっぱなしのインフレだったのが下降方向にあるなんて、

証拠を出してもらおうじゃないかあ!!

インフレ率は実際どれだけ下がったの?

イギリスでは2011年10月から2022年10月にかけて11.1%のインフレがあったという。

それが2022年11月には10.7%、12月には10.5%になったというのだ。

下がったと言っても、まあそんなに違わないと言えばそれまでだけど。

しかし!

物価上昇は止まっていない。
スーパーで買い物をする度に、物の値段が上がってギョッとする。

下がるどころか上がり続けているではないか。

以前ほどのスピードではないと言われているが、それでも上がっているには変わりはない。

全てのものの値段が上がってる?

食べ物に関しては、16.8%(!)の上昇率、
全体の平均値10.5%を大きく上回っている。

エンゲル係数がますます上がっちゃうよ〜。

食物、飲料、光熱費を合わせると平均15%だそうだ。
生活に必要不可欠なものがまだこれだけ高騰したという現実がある。

去年ガス電気代はすでに倍近くになった、
そしてまた上がるという。(冷や汗;)
(政府から各世帯に多少の援助は出ているものの)

イギリス政府はどんな対策をとってるの?

インフレに対して、イギリス銀行は金利を上げるという政策をとった。

2022年5月にそれまでの0.1%から1%になり、10月には2.25%になった。

人に無理な借金をしてまでお金を使うな、
カードローンなどやめて貯蓄せよと言っているのだ。

金利引き上げによって、銀行預金の利息がほんのちょ〜っとだけつくようにはなった。
それまで長い間無いに等しかったのが、少しだけマシになったくらいだけど。

貯蓄する側にすればまだまだそれぐらいのことだけれど、
すでに借金がある側にしたらかなり痛い話だ。

一般では特に多額の長期住宅ローンを抱えている人たち。

イギリス、特に都市部の不動産価格は近年上がりに上がっている。
生活一杯ギリギリのローンを組んだ若い世代の人たちなどにはこの上なく厳しい状況だ。

「このまま行くとせっかく手に入れた家を売り払わないと!」
と、青くなっている人たちが急増しているという。

物価が下がることってあるの?

一般の物価はまだ上がり続けれるだろうと予測されている。

ただ、去年ほどの急スピードではないというだけのことだ。
(でもやっぱり上がるんかい!?)

では物価が下がることはあるんだろうか?

ものによっては無いとも限らない、らしい。
(ガソリンは先日ほんのちょっと下がった)

ただ上がる前の値段に戻るということは無さそうだ。
(とほほー)

物価が下がると経済に悪影響を及ぼす?

それに物の値段が下がればいいというモノでも無いらしい。

物価が下がり始めると、人はむしろ「もっと下がるのではないか」と期待して買い渋りをする傾向にある。

そうすると、売る側にとっては収入が滞る。

販売会社がコストカットするために労働者の賃金値下げやリストラに踏み切ることになる。

失業者が増え、モノの価値は下がり、デフレを引き起こす。

……と、かように新たに深刻な問題を生むらしい。
(経済記事の受け売りだけど)

経済安定のための物価上昇率って?

イギリス銀行は2%の物価上昇率を目指しているらしい。

デフレになるよりは、それぐらいのインフラに留めた方が経済的には良いというのだ。

もちろん給料が上がっての話だよね!
こんなに物の値段ばっか上がったら、それが自体が買い控えの理由になるじゃない!

イギリスでは2022年から、医療従業者のスト、消防士のスト、大学の先生のスト、郵便局員のスト、救急隊員のスト、鉄道従業員のスト、とストが目白押し。

毎月何かしらのストがある。

「もう、こんなんじゃ生活してけねーよ!!」

と、労働者は皆一様に賃金引き上げ、待遇改善、年金の見直しなどを要求している。

モノの値段は上がっても、国民一般の収入は上がっていない。
別に彼らだけでなく、普通に生活している誰もが一様に苦しい現実がある。

そもそも何で全てが高くなったの?

物価の上昇はもちろんイギリスだけではなく、世界中の問題だ。

一番の原因はエネルギー問題。

燃料は人の生活、物の生産、運輸、全てに必要不可欠なものだ。
この燃料費が上がって、ありとあらゆる物の値段を引き上げている。

なんと言ってもロシアが引き起こした戦争が大きな影響を与えている。
ヨーロッパに至っては北欧を除くすべての国がエネルギー不足に喘いでいる。

戦争が終わったら現状は改善する?

しかし仮に戦争が終わっても、エネルギー問題が終わるわけではない。

天然ガスや石油、石炭が無尽蔵にあるわけじゃなし、
これから永遠に続く問題なのだ。

今のペースでCO2を出し続ければ、地球は終わる。
多分そう遠からず。

天然資源を好きなだけ使いまくる時代はもう終わった。

ナチュラル セレクション

あるものを有効利用し、
無駄をせず、
余計なエネルギーを燃やさず、
地球にこれ以上のダメージを与えない。

どれだけのレベルでこれができるかで、
地球温暖化をスローダウンさせられるかが決まる。

じゃあ結局、
これからずーっと物価上昇に耐える生活が続くのね!?

変化の多い2023年になりそうな予感、

ダーウィンの言う通り、
どれだけ変化に適応できるかが、
生き残りのカギだよね〜。

Natural Selection!!