新しい洗濯機来る!配達する方とされる方、どれだけ気を使うのが正しいのか?
ロックダウン中に洗濯機が壊れて青くなってから1週間。
毎日できるものだけ手洗いを重ねる日々。
昔の主婦はさぞかし大変だったろうなあ、とひび割れた手に感じる今日この頃であった。
ついに洗濯機が来た!
このありがたさよ、文明の利器。
洗濯物を放り込んで置くだけで、自動的に洗濯しておいてくれるなんて!
幸いロックダウンの規制は大分緩んでおり、配達、取り付け、古い洗濯機の回収までやってくれた。
これで新しい洗濯機をドア口に置かれたまま立ち去られていたらどんな悲惨なことになったかと思う。
エレベーターのないロンドンの古い建物
実際、友達の家ではロックダウンに入った時に大家さんが大型冷蔵庫を注文してくれたのは良いが、配達の人は梱包も解かずにそのまま外に置き去りにして行ったそうだ。
友達曰く、
「キッチンにはとても入らない大きさだったから、ガレージに無理やり運び込んで、そのままガレージに置いて使っているの。食材の保存ができるようになって助かって入るけど」
「でも夫と二人、冷蔵庫のパッケージを解いてガレージまで運ぶのが超〜大変だったわ〜」
そりゃあそうだろう。
大型冷蔵庫が一体何キロあるのか知らないが、相当な作業だったに違いない。
我が家は3階、エレベーター無し。
洗濯機を上に運ぶのも大変だが、古い洗濯機をそのままという訳にもいかないし、そんな場所もない。
いやー、ほんとに助かった。
靴を脱がないのが普通の配達員
配達がある前に、夫とフラットのドア口から洗濯機を置く場所までとその周辺カーペットにに密着カバーシートをベタベタと貼っておいた。
配達の人は外から靴のまま家に上がってくる訳だし、そこはちょっときを使った。
配達側からしても、どんな環境とも知らない人の家に入らねばならないのはあまり心地よいものではないに違いない。
そう思ってマスクをして出迎えたのだが、意外にもやって来た2人の配達人はシールドもマスクも無し。
マスクをした夫を見て最初に入って来た配達員さんが、
「あ、マスクしましょうか?」
と言ってポケットからマスクを取り出し装着。
マスク装着も個人任せ?
振り返ってもう一人に、
「君もマスク要る?」
パートナー君は、
「俺は要らないよ、コロナにかかってないから」


二人はテキパキと古い洗濯機を取り外し、階下まで運び、新しい洗濯機を取り付けてくれた。
午前11時頃だったが、我が家で既に13軒目なのだそうだ。
「まだ5軒あるけど、それで今日のノルマは終わりだから」


コロナにもなれてきた?
「全くクレイジーだよ。でも気にしてばかりいたら生活できないからね」
気にしてばかりいられないというのは、最初はしていたはずのマスクが既に顎の下にずり下げられているのを見て分かった。
重いものを運んだりして、マスクをしているというのは大層息苦しいこととは思う。
その荒くなった息に混じるものを飛沫させないためのマスクなのだけど、イギリス人にはそういう感覚は無い。
イギリス政府はロックダウン緩和と共に公共交通機関でのマスク装着を義務付けたが、一般にはまだまだマスクを必要とする感覚は薄いのだ。
気にする人は外出するにもマスク、サングラス、手袋の完全装備。
一方気にしない人は全く気にしない。
それは先日パブ解禁になった日の、人が溢れかえったSOHOの密な様子を見てもよーく分かる。
気にしていたらキリがない?
配管の取り付け作業を終えた二人。
マスクを拒否していた方のパートナー君が帰り際に、
「あ、トイレ借りてっていい?」
シートを貼ったエリアを軽々と踏み越えて靴のままでバスルームに。


気にしてばかりいたら生活できない、確かにその通り。
でもイギリスのコロナによる死者4万5千人だよ。
(控えめに統計された数字だ)
毎日の新たな感染者は今も500人を下らない。
(7月9日現在)
感染が減りつつあるとは言え、収束とはまだまだ程遠い状態なのだ。
今回の洗濯機壊れ事件は学びが多かった。
とにかく来てくれた配達員さんたちには感謝である。
彼らも体を張って仕事しているのだ。
今度は冷蔵庫、なんてならないように、さっさと冷凍食材使い切って霜取りしておこうーっと。
仕事でマスクをするもしないも個人の判断に任せてある。