あー、負けてしまいましたね、イングランド。
1ー1でもつれ込んだ延長戦、最後10分を残す所でクロアチアに見事なシュートを決められ、とうとう反撃できないままに試合終了となりました。
最初の5分でイングランドのペナルティキックが決まり、いきなり先取点!
ロシアでもイギリス国内でも観衆はすでに勝ったかのように盛り上がっていましたが、その後が全然続かなかった。
後半戦に入って、反撃するクロアチアに押されっぱなしのままご存知の結果となったのです。
先日スウェーデンに勝ってベスト4に登った時は、28年ぶりの快挙!と既に大興奮だったイギリス。
それもそのはず、イングランドがワールドカップ優勝を果たしたのは1966年、実に半世紀前のことです。
それ以来殆どいいとこ無し。
年俸何億も稼いでる選手ばかりが集まってナゼ!?
期待されたり罵倒されたりしながら長い氷河期を通ってきたイングランド。
それが今回ベスト4に残るとは!
それも年俸ばかり高い有名選手の寄せ集めではなく、若い選手の多いフレッシュなチームによるもの。加えてそれを率いるサウスゲイト監督も若く、人柄の良さで評判の人でした。
ここまで来たら、もしやマサカと思いながらも期待してしまうのが人の常。
このままいったらフランスと決勝戦かも!?
なんて国中を挙げてのお祭り騒ぎとなりました。
クロアチア戦の当日夕方のロンドンの交通渋滞ぶりといったら……もうあんまり凄くて何事かと思いました。
皆んな早く家に帰ってテレビが見たくてしょうがない。通りかかったパブからも試合前から大合唱が聞こえて来ましたよ。
そして嗚呼、期待を一身に背負ったイングランド。イギリス国民が望む結果にはとうとうなりませんでした。
が、やはり今年のイングランドは一味違います。
試合終了後、チーム選手達はは自分たちを応援してくれた観客席の前に進みサポートしてくれた観衆に拍手を送り、感謝の意を示したのです。
選手達は実際に話したり、サインをしたりと今までにない観客との交流をしました。
「負けた試合後は悲壮な面持ちでサッサとバスに乗り込みホテルに帰るのが定番」の過去のイングランドチームとはエライ違いだとメディアもビックリ。
確かにゲームは自分達だけでやっているのではない、応援するサポーターがいてこその試合です。
ましてや、もう飛行機のチケットを取るのは不可能!と言われたロシアまであの手この手でたどり着き、応援に駆けつけたファンが大勢いる。
その人達にこんなにハッキリと謝意を示したイングランドチームは初めてなんじゃなかろうか。
まあー、ファンは泣きますよ。
観客席にいれば尚更だろうけど、イギリスでテレビを見ていた人達も多くが涙ぐんでいたに違いない。
この辺、監督のサウスゲイトによる指示に違いなく、イングランドチームは今迄と違う!とハッキリ印象付けた瞬間だったと思います。
観衆も、
「負けやがったなこの野郎!(オレの賭け金返せ!)」
ではなく、
「負けたが良くやった。いい夢見させてくれてありがとう、アイラブユー、ガイズ!(賭けた金は勉強料だと思うことにする)」
と感じたのではないか?
実際多くの人が楽しい夢を見たと思います。
日頃フットボールファンでもない私にとって十分なエンターテイメントだったし、国中がほんの数日間だけでも楽観的なムードに包まれているのは中々良いものでした。(滅多にない機会だし!)
あ、まだ3位決定戦が残っているのだっけ。
対するはベルギー、強豪です。日本チームとの試合を見ても分かるように。
全く予想がつかない、だからワールドカップは面白いんだよね〜。
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