西原恵理子「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」女の子をまだ自分の内に持っているオバさんにもおすすめ!

西原恵理子「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」

西原恵理子さんの「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」を読んで、これがとても良かった。

ティーンど真ん中、反抗期真っ盛りの娘さんとの攻防の日々を描いてこれが可笑しい!
うん、わかる分かるその気持ち!って。

同時にこれから大人の世界に入っていく彼女に送るエールのような清々しさがありますす。

ビシビシと心に響いてくるものがありました。

既におばさんになった私にも、です。

「毎日かあさん」でファンになり

西原さんご自身の家族を描いた「毎日かあさん」で有名な漫画家さん。

私はインターネット版毎日新聞でこの漫画に出会ったのですが、最初は子育ての日常を描いた笑える話かと思いました。

Koppa
そしたらまー、とんでもない展開が待っていていたんです!

夫のアル中、離婚、よりを戻した夫の闘病、そしてその死。
その間も後も休まず続く仕事と2人の子供の子育て。まさに怒涛の生活です。

連載を始めた時、西原さん自身も予想もしていなかった筈のことが次から次へと起きて行きます。

それらを描きながら湿っぽくならない
うんと笑わせておいていきなりドカンと泣かせる。

シンプルな中にたくさんのものが詰まっている。
すごい昇華のさせ方だなあと感心しました。

(「毎日かあさん」は大ヒット作で既に小泉今日子を主演として映画にもなっているそうですね。見た事はないけど)

そのサイバラさんが思春期を迎えた娘さんに送るメッセージとして書いたのが上記の「女の子が生きていくときに、覚えておいてほしいこと」です。

ご自身の娘さんに向けた言葉

本の中に登場する西原さんの娘さんは16歳、演劇を志す行動派。
そして反抗期真っ盛りです。

たまたま私の娘が16歳になったばかりだったこともあって、直ぐ本に引き込まれました。

迷いの多い思春期を生きる娘さんとご自分との距離を上手く取ろうとするサイバラさんの気持ちがよく伝わってきます。

Koppa
まあ一筋縄ではいきません、当然のことながら

「娘にとって母親とは元カレ以下と心得るべし」と言うのも笑える、わかり過ぎて。

育っていくムスメに何を言ったら良いやら

私も自分で子育てを経験して初めて知りました。
母親にとって娘を育てるという事は、自分が大きくなっていった時代をなぞるような感覚に陥ることがある。
もう一度自身を生き直すというか。

でもそんなこと、前しか見てない娘当人にとってはウザいだけなんです。
これから自立していこうという年頃に過干渉されるなんて真っ平。

増してや、「あなたのことは私が一番よく知っているのよ」的な態度を母親に取られたくない。

だって私達は血が繋がっているというだけで、全く別の人間なんだから。
分身なんかじゃないの。

分かってるんですよー、モチロン分かってます。

それでも母親って娘がやることについ口を出したがる。

危なっかしくて見ていられないと思うこともあるけれど、何より子供が自分と離れていってしまうのが怖いんです。

置いていかれるのが悲しい、とも言える。

自分で線を引く

だからさっさと割り切ってしまった方がいい。
「可愛い子には旅をさせよ」で、外に出て色々痛い目見て、自分の行く先を見つけなさい、と突き放したほうがいい。

でも自分が揺るがないでいるって難しい

都合のいい時にだけ親に頼るな!と子供には言いながら、頼ってほしいと思うことだってあります。

心配だと言いながらつい、ああして欲しいとか、こうであって欲しいとか、自分のエゴが先に立
つ時もある。

イギリスの子供は成長が早い、またこれが

またイギリスの子供は大きくなるのが速い。
小さい時から自分の自我を持つように、それを表現するようにと教育されているので、精神的に親と離れていくのも早いような気がする。

16にもなると図体もデカイですが、まーとにかくいっぱしというか超ナマイキ。毎日バトルです。

こちらも言うまい言うまいと思ったことがボタンを押されて口に出てしまったり。
そこでまたバトル。

親とのバトルで子供は成長する?

でもまあ思うんです。
こうやって親とバトルしながら子供は親から独立していくんだと。

反抗することが自立の第一歩。
子供が自分の足で立てるようにならなければ困るのはこっちじゃないですか。

「ダイヤと寿司は自分で買えるようになれ」って西原さんも言っています。
「そうなってくれ」って私も思います。

この本の初版が出版されたのは1年前の2017年6月。
西原さんの娘さんもまた変わってきているに違いない。母娘の関係も。

親だって自立しなければ

私達も毎日同じような言い合いを繰り返しながらそれでも日々少しずつ変化しているんです。

それがある日ポンッて抜けるような時が来るんじゃないかと、その時が突然やって来るんじゃないかと。
期待でもなく不安でもなく、何となくそう思うんです。

それは彼女の背中を見送る時かもしれない。
私は遠くなる娘に笑顔で手を振っているかもしれないし、スリッパ投げて「もう戻ってくんなあっ!」とか言ってるかも。

でもシチュエーションはどうあれ、娘自身が選んだ道を進む時に違いない。

それまでに、ちゃんと子離れできる自分でいたい。
親だって自立しなくちゃ。

大人になったらまた会おう

そしてお互いに自立したもの同士がまたいつか巡り会う時もある
そこから良い関係が新たに生まれることがあるんじゃないかな。

またそう願いたい。

この本、「女の子が大人になった時に覚えていて欲しいこと」(KADOKAWA)は、娘がいるお母さんにもオススメですが、女の子をとっくの昔に通り越した(私のような)オバさんにもゴリ押しでお薦めします、子供がいるいないに関わらず、です。

今の自分に足りていないものに気づかされる

大人になったはずの自分に足りていないもの、忘れていたことに気づかせてくれますから。

少なくとも私にはそうでした。
自分の中にまだいる「女の子」に直接語りかけて来るみたいに。てか、ズバズバ切りこんできます。

そしてちょっと元気になりますよ。

元気をもらうんじゃない。
自分の機嫌ぐらい自分で取れるようになれ、ってお尻を蹴飛ばされるんです。

ちょっと疲れた顔してるそこのオバさん、読んで見なはれ〜。

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