コロナワクチン接種2回目を終える。1回目と何が違ったのか?
先日コロナワクチン接種の2回目を済ませてきた。
受ける前はちょっとだけキンチョー。
何しろ前日友人からのLINEメッセージで脅かされていたのだ。
「2回目の接種を終えた友人が、1回目の時は何でもなかったのに、2回目の時は関節が痛くなって、2日後に顔が腫れたんですってよ。気をつけてね!」
…気をつけてって、どう何を気をつければいいというのだ。


受けないリスクより受けるリスクを選ぶ
でも受けないリスクよりは受けるリスクを取る、とワクチン接種が始まった時から決めていた。
てか、リスクだけ恐れてたら何も進まない。
気管支の弱い私がコロナにかかったことを予想すると怖い。
それにコロナ発症後、それ自体は軽症であったにもかかわらず、その後嗅覚や味覚障害の後遺症が長く残った人の話を身近に聞いている。
食べることが人生最大の楽しみなのに、そのほとんどを奪い去られるのは嫌だ〜。
接種その後は?
結果から言うと、2度目の接種後(これを書いているのは3日後)、打った時もその後も副作用らしい反応は無い。
全くゼロ。
私があてがわれたのはアストラゼネカ。
1回目も2回目も同じ種のものだ。
(今後他のタイプとの混合が有効か今治験が進められているが)
アストラゼネカは血栓ができる人がいるとか、ファイザーと比べて効果が薄いとか、色々取り沙汰されてきたワクチンだ。
最初の頃は、特に外国でリスクばかりが強調されて報道されている感があった。
それも今は効果が認められ、適用される年齢も定められ落ち着いている。
最近勢いを増しているインド型変異種に対しても60%の効果が期待できるという。
インフルエンザの予防接種効果だって50%ぐらいだ。
それよりもっと高いのだから、大したものだと思う。
接種により感染リスクも低くなる
それにワクチンを打っておけば、仮にコロナにかかっても重篤化しにくくなるだけではなく、それ以前に感染するリスクも下がるという。
何にでも100%はないもんね。
接種でリスクゼロになる訳ではないけど、低リスクになるに越したことはない。
ワクチンを打ってもらえることをありがたいと思う。
リスクばかりを強調して伝えるメディアのありようも功罪が大きいと思う。
(特に日本!)


接種時での質問には注意を払おう
接種の際には、当然ながら体のコンディションや病歴などを尋ねられる。
持病やアレルギーがあるか。
血液を薄める薬を飲んでいないか。
(アスピリンなども含まれる)
また接種後に頭痛や発熱、倦怠感、関節の痛みなどが起こりうることも説明される。
「その場合はパラシートモル(一般に売られている解熱、痛み止め用薬)を飲んでおいてね」
「2、3日経っても改善されないようなら病院に連絡してね」
などとも言われる。
日本人は「その他アジア人」?
イギリスの場合、どういう民族に属しているのかも必ず聞かれる。
チェック項目を見ると、白人種、インド系、パキスタン系、バングラデシュ系、アフリカ系、中東系、中国系、またはそれらの混合種など結構細かくわかれている。
にも関わらず、なぜか日本人に当たる項目がないのだ。
「日本人です」というと、
「あー、じゃあコレかなあ」
と、「その他アジア」の項目にチェックが入る。
イギリスで「アジア人」というと、中東やインド人を指すことが多い。
まあ他に該当するところがないので、ここに入れておくとう感じだ。
コロナの場合、民族によって重篤になりやすいケースというのが研究されている。
そのための統計もあるのかも知れない、と勝手に推測している。
1回目と2回目の違いは?
ワクチン接種1回目の時は、打つ前に看護師さんから、
「先ず腕をちょっと振ってほぐしてリラックスさせてねー」とか、
「針がこわいとか、ない?」など心の準備があり、
その後「じゃ、行きますねー」と注射された。
たっぷり5秒ぐらいかかって、ゆっくりワクチンが入っていく感覚があった。
2回目の今回は、「じゃ、打つわね」と言ったや否や、瞬時に終わっていた。
打ってから様子を見るため15分ほど休む場所が設けられている訳でもなく、接種後すぐ退出だ。
(これは1回目も同じだった)
注射を打つ看護師さんにもよるのだろうけど、全体に「慣れた」感があり、1回目の頃の緊張感は全くないのが印象だった。
そういえば今回は、会場に着いた時も並ばずにスンナリ入れた。
1回目は建物の外に30分並び、
「予約を入れるのに5分刻みで選ばされた意味は一体何だったのか」
そう思った経験があったので、今回は予約時間より30分早く会場に着いたのだ。
それでも予約番号を確認したら直ぐ中に通してくれた。
ワクチン効果は接種2週間たってから
2回目の接種後、ワクチン効果が出るのは2週間経ってからと言われている。
しかし急に気が大きくなったのは否めない。
帰りに娘に頼まれていたキャンバスを買いに久しぶりにウェストエンドに寄った。
イギリスは規制が緩んだのもあり、人が溢れていた。
ハールターム(学校の中休み)ということもあって家族連れも多い。
コロナも長引き、接種も進んでいると皆んな気が緩んでいるのだ。
もちろん私もその一人。
舞い上がったついでにTシャツを1枚踊り買いしてしまった。
外に出るのは楽しい。
以前は当たり前にしていたことが、こんなに特別なイベントになるとは。
日本と自由に行き来できる日が待ち遠しい。
早く全世界にワクチンが広まりますように。