プレミアリーグを観戦する際に気をつけること!
昨日の「アーセナルvsサウスハンプトン」の続きです!
イギリスフットボールのプレミアシップゲーム観戦を体験して、
「もしもまた来ることがあったらこれだけはすまい!」
と痛感したことがあります。
バッグを持って行ったばっかりに
それは、バッグを持っていくこと。
フットボールゲームでは、かなり荒いファンやサポーターが何をしでかすかわからないと言う懸念があるらしく、セキュリティチェックがとても厳しい。
スタジアムに上がっていくところで先ずバッグの中身をチェック。
そしてスタジアムに入る入り口では、バッグを持っている人とそうでない人に分かれて並ばされるんです。
バッグのダブルチェック!で、この列が長い。
観客の90%は男性、女性でも慣れた人は当然バッグなど持ってこないのだと、辺りを見回して分かりました。しまった!
夫と別れてバッグ所持用の列に長々と並び、やっとバッグをチェックしてもらい先に進みました。
さすがセキュリティチェックが厳しい
すると次はボディサーチ!
勿論女性客には女性セキュリティーが当たりますが、空港並みの厳重さです。
その後やっとチケットをスキャンするとスチールの回転ゲートを通ってやっと入場できる。
無事夫と合流することができましたが、まあここまで時間のかかること!
プレミアシップを観に行く予定の方、バッグは持たずに行きましょう。
ポケットに入るものだけを持っていきましょう。
アーセナルのホームグラウンド・エミレーツスタジアム
観客席に出ると、とそこは凄い熱気に溢れています。
アーセナルのホームグラウンドエミレーツスタジアムは6万704人入るイギリスで4番目に大きなフットボールグラウンド。
週末とあってほぼ満杯です。
その大きなスタジアムが観戦客の興奮で振動している。
これがプレミアシップかあ、とちょっと私もワクワクしてきました。
アーセナル対サウスハンプトン
アーセナルのホームグラウンドなのだから、当然アーセナルファンが多い。
この日は対サウスハンプトン戦。
アーセナルがプレミアリーグ20チーム中現在7位なのに対して、サウスハンプトンは19位と崖っぷち。
シーズン結果で最下位となれば、2次リーグに繰り下げになってしまうのだからここは必至です。
迎えるアーセナルだって7位とは不本意に違いない。
長年マネージャーを務めたヴェンガー氏がチームの不振続きでとうとうクビになり、今季新しくエメリー氏が就任したのはフットボールに疎い私でも知っています。
新マネージャーを迎えるも不調のアーセナル
朝のBBCニュースを見ていると、これでもかってほど出てきますから。
(それにヴェンガーはなかなかカッコいいオジサンだと密かに思っていました。彼がいなくなって残念!)
エメリーだって必死に違いない。
フットボールマネージャー職の平均寿命は9ヶ月だと聞いた事があるし(熾烈!)、新しいチーム作りの結果を見せたいはずです。
いざ始まると誰が誰やら!
さあ、そして始まった試合。
夫に、あれがザッカーだとかオーズィルだとか言われても、
「どっちのチーム?」と、まるでドシロウトの私。
しかし当然ながら周りの盛り上がりがすごい。
アーセナルの選手がいいところを見せれば
「わあああああああああーっ」と大歓声が上がるし、
逆ならば
「おぉぉぉぉぉぉ〜〜〜」とガッカリの大きなため息が出る。
多少の雨なら観客席が濡れることもない
すごく分かりやすい。
途中で雨が少し降ってきたようですが、屋根が観客席を覆うほどにはせり出しており、観ている方は濡れることはない。
思ったほど寒くはなかった
それに人が多いせいか、思った程は寒くなかった。
上にある隙間部分からは結構冷たい風が入って来たけれど、持ってきた帽子で十分凌げる程度でした。
ゲームはと言うと、始まって10分ほどでいきなりサウスハンプトンにゴールを決められ、アーセナルが追う形に。
精彩を欠くアーセナルに観客のイライラが募る
でもアーセナルは明かに精彩を欠いている!
スピード感がなく、パスも通らない。
サウスハンプトンもせっかく初ゴールを決めたのに急に押しが足りない様子。
タラタラ試合続けてるんならどっちでもいいからさっさとゴール決めて試合を盛り上げてくれ!と内心フトドキにも思う私。
フットボール素人の私がそう思うのだから、周りの観客のフラストレーション感が半端なく伝わってきます。
ハーフタイム少し前にやっとアーセナルのゴールが決まり、やっと一息つきました。
夫は別にアーセナルのファンというわけではないけれど、
「全然ダメだなあ」とかなり不満気。
夫の隣に座っていた男性はかなりのファンらしく、試合中キレっぱなしでした。
一つ一つへの暴言とリアクションが激しい。
セキュリティスタッフの数がすごい
それにしてもセキュリティの多いことよ。
屈んだ姿勢でぐるりとグラウンドを囲んでおり、観客席にも大勢が立っています。
特にサウスハンプトンファンとの境界線のようなところにオレンジベストを着た警備員がずらりと並んでいる。
確かにヤジにFワードが多い
夫が言った通り、確かに男ばかりの観客席にはFワードと呼ばれる放送禁止用語的なヤジを声高に飛ばす人も多い。
特にサポートしているチームが振るわないと、それがまた殺気を帯びてくる。
週末はフットボールファンの子供もたくさん来ているのだから、ちょっとは遠慮して欲しい!と思うのだけど。
フットボール少年がこういう雰囲気に染まって行くのが止められないのも分かる気がする。
そういう部分が全てではないのに、フットボールサポーター全体のイメージが、
「荒い」「野卑で攻撃的」「トラブルを起こすことを目的としている」
そうなってしまうのはフットボール協会としても変えたいはずです。
人種差別攻撃するフーリガンが増えている
特に最近は人種差別を露わにして攻撃するタイプのフーリガン達がイギリスを含むヨーロッパでかなり深刻な問題になっています。
黒人の選手の多くがターゲットになり、それは嫌な思いをしている。
これがラグビーだと全然違うのだけど。
フットボールとラグビーはそのバックグラウンドが違うので、中々この差は埋まりそうにないな、と感じました。
ハーフタイムを挟んでやっと元気回復、と思いきや
さて、そうこうしているうちにハーフタイムが終わり後半戦です。
休みを挟んで元気が出たらしく、選手たちのスピードがいきなり上がったではないですか。
そうだ、その調子!
おお、すごい、と思っていたらいきなりアーセナル選手にイエローカード!
サウスハンプトンのペナルティーキックとなり、観客席のブーイングが凄い。
キックはアーセナルのゴールキーパーに止められた!
凄い!と思った瞬間、
キーパーに弾かれたボールをサウスハンプトンの選手がすかさずキック!
サウスハンプトンがゴールを決めてしまいました。
2−1です。
「あぁぁぁぁぁぁ〜〜〜」
と、落胆のため息とヤジが同時に発せられる。
そしてこの辺から観客のフラストレーションがどんどん高まって行く。
え、ここまで来て最後まで観ないの!?
その後サウスハンプトンサイドにばかりボールが集まり、アーセナルが一向に振るわない膠着状態が続きました。
あと少ししか残ってないじゃないの!!
別にファンでもない私までイライラしてくる。
すると、90分に近づいた頃、あちこちで観客が席を立って出て行き始めるではないですか

せっかく来たのに?
サポートしているチームが負けるのを観る方が辛いのかしら。
それとも帰りの電車が混む前に帰りたい?
この辺がよくわからない。
でも!
90分になっても、怪我治療で中断された分の8分が延長されました。
そして!
ここでアーセナルがゴールを決めたのです。
まー、観客の喜ぶことよ。当然だけど。
そして試合終了。
結果2−2。
最後せっかく盛り上がったものの
結果的にはアーセナルファンには不満の多く残る試合だったには違いないけど。
後で聞いた話では、この3ゲームとも引き分けで終わっているらしい。
夫も「なんかガッカリな試合だったよなあ。チケットを貰ったことには感謝するけど」と言っていました。
(これで自分でチケット買って観たら「金返せ!」ってなってたかも)
生のゲームの雰囲気を味わうのは楽しい
私はそれなりに楽しかった。
スタンドの上の方だったのでグラウンド全体がよく見えたのが良かった。
芝も美しかったし。
選手全体の動きがよく分かって、
「あー、同じボールを追っていても、周りではあんな風にフォーメーションを組んでいるんだなあ」
と選手全体の動きが(分からないなりにも)見れたり、
「それにしてもこのファン達の合唱は凄いよ」
「観客席に入ったボールは中々返ってこないものなんだなあ」
「イギリスのマスコットはバック転とかしないんだな」
など、テレビで観るのとはまた違った部分が感じられて面白かった。
次はラグビーを観てみたいかも
夫は次の日の朝、BBCでガリー・リネカが司会するフットボール番組を観ていました。
試合のハイライトがちょっと映り、アーセナルのマネージャーが苦々しい様子でチームの不振ぶりについてインタビューに答えていたそうです。
フットボール観戦、いい経験でした。
今度はラグビーを観にいきたいかなあ。