パスタや白米が更年期障害を早める!?
今朝BBCのニュース番組で、
「パスタや米は更年期障害を早める!?」というヘッドラインが読み上げられました。

更年期なお年頃としてはちょっと聞いておきたい話題です。
思わず朝の支度の手を止めてテレビに駆け寄りました。
アメリカでの調査結果?
大まかな話としては、アメリカで女性の更年期の始まりについて大掛かりな調査結果が発表された。
それは食生活で大きく左右されているらしい、ということです。
ここで大きく取り上げられた調査結果は2つ。
1.パスタや米で、精製された粉や白米中心の食生活を続けている場合、平均よりも18ヶ月更年期障害が早まるリスクがある。
2.鯖、鮭、豆類を多く摂る食生活を続けた場合、更年期障害が平均よりも3年遅く始まることが期待される。
ちょっと待て、捉え方に問題ないか?
なんのこっちゃ。
ちょっと待て、と思ったのは私だけではないでしょう。
まあこの後に、かと言っても閉経が遅い女性は女性系の癌になる可能性が高まる傾向があるとか、色々と言っていましたが。
大きくフォーカスしたのはこのダイエット部分の2点です。
捉え方が何か変ですよね。
多分これは、調査対象女性の生活の一端に過ぎない
思うに、肉中心になりやりやすい欧米の食生活習慣。
その中で敢えて魚や豆を多く摂る生活をしている人の多くはライフスタイル全般に気を使っている人が多い。
特にここ数年、古い日本や地中海沿岸のダイエットが体に良く、長寿者も多いと注目されています。
そこでいつも言われるのは魚や豆、野菜を多く摂ることですから。
多分彼女らはそれに加えて体重管理、睡眠や運動などに気を使っている。
健康でいることが体調の良さにもつながっている……とそんなところではないでしょうか。
閉経や更年期障害はいつか通る道だけれど
モチロン何をしていても閉経や更年期障害はその時期や程度の差こそあれ多分誰でも通る道。
どんなに体に気を使っていてもその際の症状が重くなる人は重くなります。
ホルモンバランスの問題ですから。
でも確かに気を使わないよりは使った方がいい。
特に欧米では生活習慣から来る肥満が超~深刻です。
肥満度世界2位のイギリス
イギリスはアメリカに次いで国民の肥満度世界2位!ですからね。
日本で言う「ちょっとスカートがキツくなっちゃって」とはレベルが違う。
心臓麻痺で倒れた人を救急隊員2人では持ち上げられない、大体普通の担架にな乗らないって言うくらいの困ったケースが急増しているのが実情です。
慢性的な肥満からくる体調不全も更年期障害に悪い影響を与えてることだってあるんじゃないかなあ。
これはやっぱり不健康な食生活や運動不足からくるものが多いのです。
まあその中には白いパスタや米も含まれているかもしれない。
でも問題はそこだけじゃない
そんなこと分かっているはずなのに。
特定の食品を責めるよりも
今回ニュースを見た限りでは、
「サバ、サケ、マメは良くて白いパスタや米は悪!」
みたいに取れました。
それよりもバランスと日頃の生活習慣の問題でしょう。
何故そこをもっと突っ込まないんだ~。
調査結果の数字だけ言ってないで肝心なこともっと伝えてよー。
メディアのフォーカスの仕方を間に受けない!
メディアは分かりやすい小さな部分だけに焦点を当てて、そこだけ拡大して伝えることが多すぎる。
特に最近の傾向のような気がします。
なるべく事をセンセーショナルに伝えようとする。
そうでないと人が耳を貸さない、関心が集められないと思っているのでしょうね。
イマドキのニュースは広告に似ている
大きな太字で書いてあることより、下の方にアリンコみたいな小さな字で書いてあることの方が重要だったりする。

情報が溢れている今だからこそ、より強く印象付けをするニュースや広告が増えているような気がします、って言うか本当にそればっかりになっている。
重要ニュースもゴシップも同じ扱いがイマドキ?
BBCニュース番組のオープニング自体「ドンドコドコドコ、ドンドコドコドコ」とかなり早いドラムベースの効果音と共に先ず見出しが読み上げられる。
全く内容のシリアス度に関係なく。
テロのニュースもヘンリーの結婚式もここは同じ扱いです。
ニュースに余計な演出を加えないで欲しい。
せめてBBCぐらいは。
「さあこれでどうだあっ!」的ニュースにいちいち過剰に反応しないように気をつけてはいるけれど、難しいなあ。
大きな音にはついビックリしちゃうもの。
……とつい熱くなってしまいました。
