2018年ワールドカップもついに第2ステージが始まりました!
これからが本番、1試合1試合が真剣勝負の勝ち抜き戦です。
今、フランスとアルゼンチンの白熱した試合が行われています。
こんな時イギリス人はどっちをサポートしていると思いますか?
イギリスとフランス間の歴史から言って、アルゼンチン?
それともフォークランド戦争のことがあるからむしろフランス?
まあ、どちらに勝って欲しいと言うよりは、どちらにむしろ負けて欲しい、ところかも知れない。
多分、イングリッシュの99%はアルゼンチンに負けて欲しいと思っている。
それぐらいアルゼンチンチームはイギリスで嫌われている。
アルゼンチンチームは確かにちょっとえげつないと言うか、タックルもプロレスまがいの攻撃をするし、スライディングもかなり危険レベルです。逆にちょっと相手チームにタックルされると大げさにグランドに転げ回ったりする。こういうところも好かれない一因です。
でも何よりもイギリス人に嫌われている理由は1996年ワールドカップの遺恨があるからです。
イギリスとアルゼンチンの準決勝戦でのことでした。
当時のアルゼンチンチームにはマラドーナという大スター選手がおり、優勝候補の一つに挙げられていました。
彼は小柄だけれどものすごく身のこなしが機敏なストライカー。フットボールのことを何も知らない私もその名前だけは知っていた。
そのマラドーナがイングランドとの準決勝戦で2ゴールを決めたのですが、この内の1ゴールが「神の手のゴール」と揶揄されるハンドボールだったのです。
もちろんクレームが出ましたが、レフリーがゴールと言ってしまえばゴールです。
その後もマラドーナはボールを得るやイギリス選手4人をもかわしながら60ヤードも走り抜け、ゴールキーパーにフェイントをかまし、「世紀のゴール」と呼ばれるほどの鮮やかなゴールを決めたのです。
イングランドは最後にガリー・リネカが1ゴールを果たしたのですが、結果としては2ー1でアルゼンチンの勝利となりました。
イギリス人がどんなに悔しがったか、想像にあまりあります。
何しろイングランドが最後にワールドカップで優勝したのは1966年のことですからね〜。
半世紀分の期待が破れた恨みがこもっている。
後のVTRではマラドーナのハンドボールはハッキリ映っていますが、終わっちゃったものはどうしようもない。
マラドーナもインタビューでその事を聞かれた時に、「神様が勝利をくれたんだ」とシレッとしていました。それはそうだ。
その年はアルゼンチンが優勝を決めたのだからそれが一番重要、汚点だなんてチラリとも感じないでしょう。
以来マラドーナはイングランドでもっとも嫌われる選手。
アルゼンチンはもっとも憎まれるチームとなったのです。
政治とか関係ない、もうパーソナルレベルの話。
今フランスがゴールを決めて4ー2とリードしています。
このままフランスが勝つでしょうか。メッシも今日は精彩を欠いているようだし。
あと10分、どっちもガンバレ〜。
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