子犬が迷子になってしまったら?犬を外に連れて行くなら必ずしてほしいこと!

犬が迷子になったらどうする!?

先夜、10時を過ぎた頃だろうか。

ベッドルームの窓の外から、
「スージー、スージーッ!」
と何回も呼び続ける男性の声が聞こえてきた。

20代か30代ぐらいの声だろうか。
声に必死さが滲んでいる。

「スージー」と名を呼ぶ間に、口に指を入れて音を鳴らすホイッスル音も聞こえてくる。

ああ、飼い犬が迷子になっちゃったんだな、と察せられる。

とにかく人に助けを求めよ!

時折通りがかりの人に「犬を探しているのかい?」と聞かれたりしている。

「ああ、小さなジャックラッセルなんだ。赤い首輪をしている」

「見かけたら捕まえておくよ!」

「ありがとう、僕の家は***通りの**番だから!」
と自分の住所を告げてまた、
「スージーッ!」と大声で呼び続けながら歩き続けている。

我が家は3階だが夜は声の通りがよく、道で歩いている人たちの会話がよく響いてくる。
大きめの声なら会話の内容まではっきり聞こえてきたりする。

「犬を探しているの?さっき**通りで小さな犬が歩いているの見たんだけど」
と話しかける人がいたようで、短い会話があった。

場所を説明を受けたらしく、

「サンキュー、行ってみるよ!」

「また見かけたら捕まえておくからね!」

飼い主君はまた自分の住所を去り際に言いながら、再び「スージー!!!」と呼びながら走っていった。

イギリスには犬好きな人が本当に多い。
助けを求めれば協力してくれる人も多いだろう。

ただ今は夜だしハイストリートでもないので人通りはそう多くはない。
協力者も限りがある。

犬にリードを付けない人も多い?

遠くからまた彼の声やホイッスルが聞こえる。
声に必死さが増している。

彼が言っていた住所は、我が家のある通りと交差する道だ。
スージーもそう遠くには行っていないだろうと思い、周辺に絞って探しているのだろう。

イギリスでは犬にリードをつけないで散歩に連れて歩いている人をよく見かける。

ハムステッドヒースなどは、そのために犬を連れてきているのだ、という感じ。
殆どの人が犬を好きに走らせている。(リード要のケンウッドを除いて)

街中では基本リードをつけるのが義務になっていると思うが、必ずしも守られていない。

「しつけがしてあるから大丈夫」という気持ちもあるのだろうけど。
全ての人が犬好きとも限らないし理解があるわけでもない。
犬が繋がれていなくて怖いと感じる人もいるに違いない。

犬が賢いだけでは済まないことも

それに飼い主として心配ではないのかな、とも思う。
自分の子供が小さい時などは、ちょろちょろするので街中など手を離さずに歩いていた。

自分が興味がありそうなものを絶えず探しているし、視線が大人よりずっと低いので視野も狭い。
そして面白そうなものがあると、急に突進していこうとする。

その辺犬も似ているんじゃないか?

犬が3歳児より賢いかどうかは別としても、不測の事態はあり得るしなあ。

実際、名前を大声で呼びながら犬を必死で追いかけている人の姿を何回か見かけたことがある。

「ヤッホー、自由だあ!」と爆走する犬。

「カムバーック!」と必死に追いかける飼い主。

街中は車も多いし、犬が角で一時停止して左右を確認しているとも思えない。
いきなり飛び出してきた犬を轢いてしまったら、ドライバーだって相当なトラウマを抱えることになるだろう。

犬の誘拐もよくある話!

今時さらに怖いのは、よく聞く「犬の誘拐」だ。
大型や小型、ブリードにかかわらず、犬をさらって言ってしまう不届き者が結構いるのだ。

番犬のつもりでゲート内の前庭を好きに歩かせていた大型犬が攫われてしまった、というケースも聞く。

多くの場合、身代金を要求するのではなく、そのままどこかに売っ払ってしまう。
恐ろしい話だ〜。

夫も昔、愛犬を誘拐された経験がある。
小型犬ではなく、成犬のがっしりしたラブラドールだ。

夫の幼少期から一緒に育った、彼にとっていわば兄弟のような存在だ。

外にあった犬小屋の、繋がれていたチェーンを切って連れて行かれたという。
道具も車も使った、かなり用意周到な手段、悪質だ。

数日後、通報する隣人あって犬が連れて行かれた場所を突き止めた。
警察にも連絡して、最後は愛犬を取り戻すことができたのだが、その間心配で心配でならなかったらしい、そりゃそうだ。

犬を見つけたところには他にも犬を数頭犬がいたらしい。
ラブラドールとか主に大型犬で、そういう種類の犬を集めていたらしいのだ。多分売る目的で。

困るのは、犬の場合誘拐ではなく窃盗と扱われる。
誘拐罪なら罪はもっと重いはずだが、窃盗罪なら軽く扱われてしまうことも多い。

飼い主にとっては彼らの犬は家族の一員なのだから、これは立派な誘拐だと思うのだが。
腹立つ!!

そんなわけで、以来夫の家ではラブ君を夜も家の中にスペースを作って寝かせることにしたそうな。
ほんと、そんなことあったら気が気じゃないよね。

外で犬にはリードは付けましょう!

スージーちゃんは見つかったのだろうか。

何となく落ち着かない気持ちでベッドで本を読んでいた。

するとまた「スージー!」と呼びながら道を戻ってくる男性の声が聞こえてきた。
携帯で、多分彼の家族とイライラした調子で話し、合間にまた犬の名を読んでいる。

ああ見つからないでまた戻ってきたんだな…

さっきからかれこれ30分は経っている。
男性の呼び声はまた遠ざかっていった。
彼の家の方向に向かって歩いているようだ。

スージーちゃん、遊んでいるだけならおうちに戻ってあげてちょうだい。
そう思いながらベッドサイドの電気を消した。

夏至も近く10時半ごろになっていても外はまだほの明るい。
薄明るい空を開け放した窓越しに眺めていたが、そのうちにウトウトと寝てしまった。

あれから数日経ったが、
「この犬探してます」の写真入り張り紙も見ない。

たまに見かける、こういうポスター。
帰巣本能がある犬がいつになっても帰ってこないっていうことは…って、いつも悲しい気持ちになる。

スージーちゃんが無事お家に帰れていますように。

それから飼い主の皆さん、
犬を外に連れ出す時には必ずリードを付けてつけてくださいね!

全国のペットラバーズへ、よろしくお願いします!