父親になると男性の脳に現れる変化って!?父の日に捧ぐ

父の日を覚えていてもらえなかった全てのお父さんへ

6月の第3日曜日はイギリスでも父の日だ。
母の日はイギリスの方が日本より1ヶ月早いのだが、父の日は同じ。

同じといえば、「母の日」に比べて「父の日は影が薄い」のも、日本もイギリスもそう変わらない。

我が家の娘も「カード買うの忘れてたわー」と前日言っていた。

当日(今朝)になって、
「ま、これでいっか」と言いつつ、プレゼントを父親のパソコンの前にそっと置くムスメ。

何が「まっいっか」なのか?と思ってチラ見すると、

「Happy Father’s Day !」
オンリーのメッセージを書いたポストイットがプレゼントらしい箱の上に貼り付けてあったのだ。

まあ、気は心。
カードの代わりにふせんでも、プレゼントを買っただけ偉い!
(プレゼントも包装も無し、商品の箱のまま。エコではあるのが今時とも言えるけど)

私は父の生前、何を送ったことがあったか覚えてもいないものなあ。

父親になると男性の体も変化する!?

BBCのサイトに「父親になることで体と脳に現れる変化」についての記事が載っていた。

「子供が産まれた時、変化するのは女性の体だけではない、
男性の体と脳にも変化が起きることが確認されている」
という内容のものだ。

男性が父親になった場合「脳」と「ホルモン」に大きな変化が現れるという。

主なホルモン変化は男性ホルモンであるテストステロンの低下

テストステロンは競争力を競うなど、「男性らしい」と言われる部分を司るホルモンだ。
それが少なくなるという。

テストステロンが下がる意味って?

テストステロンが低い男性は、子供に対してより敏感で、共感的になるという、
それで子供の世話をする意欲が高まるらしいのだ。

子供の泣き声を聞いた時、テストステロンが高い男性だとイライラする。
一方テストステロンが低い男性は、「あれ、大丈夫かな?」とむしろ心配になるという。

赤ちゃんを抱っこしたり、触れ合ったりすることでオキシトシンとドーパミンが分泌され、相乗効果生まれる。
この経験を積むほど子供と一緒に遊ぶのが楽しくなる。

テストステロン値が高いと、この効果が得られにくくなる…というのだ。

ふーん、なるほどねえ。
人間の体ってよくできてるんだなあ、これが種の保存のためと言えども。

子供達が得られるものもたくさん!

子供達も、抱きしめたり遊んだりすることでドーパミンとオキシトシンが大量に分泌される。

ハグやマッサージ、一緒に遊んだりを繰り返す。
そうすることで、子供と父親はどちらも幸せホルモンをお互いに出し合っているのだ。

また父親が一緒にできる、「体を使ったちょっと激し目の遊び」も子供の成長には大いに役立つらしい。

リスクや難しいことへの対処法を学び、
失敗して転んでも立ち直り、
埃を払ってまた続ける…

そうした経験が子供達が年齢を重ねていった時に、身体的にも感情的にも回復力が増す助けになるという。
それらはメンタルヘルスにとって、とても大切なことだ。

男性脳に起こる変化とは?

父親になることで男性の脳にも物理的な変化が起こるという。

外脳では、計画、気を散らさずに集中すること、問題解決などのスキルに必要な領域が増加。
無意識の脳では、育児とリスクを見出すことに関する領域の活動が活発になる。

これらは全て、子育てに必要な分野だ。
それが実際に脳の物理的変化として起こっているというのだ、オーソリティーによれば。

敏感になることでいいことって?

脳が変化することで、父親はリスクに対する認識が高まるだけではなく、子供のことに関してより敏感になることが多いという。

例えばテレビの報道で子供が辛い目に遭っているのを見るだけで涙してしまう!とか。

より共感力が高まっている。
他人の痛みに共感できるようになる…
(うーん、ビフォー&アフターで比べたらそうかも知れない、と思わぬでもないけど)

父親が自分の変化に気づくことで得られるものって?

今の時代になっても「子育ては母親の役目」と思っている父親は多いのだろうか?

女性は妊娠してからすでに体が変化を始め、胎内の赤ちゃんとの絆ができている。
産まれてからも赤ちゃんはお母さんべったり、特に授乳してたらその間に入りようがない。

奥さんは赤ちゃんしかもう関心がないし、なんか疎外感を感じる〜。
そう思っている父親もいるだろうなあ。

とにかく子供と一緒に遊びましょう!

でも実は男性も「子育てのための大事な役割」を担っていけるよう、生物学的準備ができているのだ。
参加してこそのボンド。

男性ホルモンの変化について説明している先生も、
「とにかく子供と一緒に遊びましょう!」
と提言している。

(奥さんも喜びますよ、ほんと!)

絆って一朝一夕には生まれないものだ。

後年気が付いてから、でも無駄じゃないけど、
できれば早いうちからやっておいた方がいい。

「お手伝い」じゃなくって、「パートナーとしての子育て」。

そしたら未来の「父の日」にも報われますよ〜。
(ポストイットかも知らんけど)