要注意!「ご不在のため荷物をお届けできませんでしたので…」メッセージに引っかからないために

「ご不在だった為、配送しようとした荷物をお届けできませんでした」
こんなメッセージを携帯で受け取ったら?

朝、携帯をチェックしたら、「何だこれ?」

ご不在だった為、配送しようとした荷物をお届けできませんでした…」
が書き出しのメッセージが入っている。

ロック解除前に表示される、新着メールやメッセージのお知らせリストの一つにある。

リストなので送り主番号やタイトル、メッセージの冒頭だけが映し出される。

読みたければそこをタップするだけだが、あきらかにおかしい

タイトルだけでおかしい?

配達会社を装ったメッセージを送りつけてきたのは個人の携帯電話番号からだ
全く無い話ではないが、しかし記録では午前2時ごろに送られている。

夜中に何かを配達しようとしたら不在だったので…?
どういう怪しい商売だ。

「また来たのか」

メッセージを開けずにそのままスワイプして即削除した。

その続きは見なくても分かる。

「都合のいい時間に再配達しますので、こちらをタップして手続きをしてください」
リンクが貼られているのだ。

リンクをタップしたら次はカード番号を入れてくださいとか、

ウィルスをダウンロードさせられるとか、

何かしらよからぬことが待っている。

便利さの裏に?

日本でも同じだろうけど、コロナ禍でオンラインショップを利用する人がグンと増えた

イギリスなどはロックダウンが2度もあったし、その間は生活必需品以外の店も開いていなかった。
不要不急の外出はとにかく控えた。

何でもかんでも宅配に頼る生活が長く続いたのだ。

それまでオンラインショッピングに馴染みのなかった世代にも、それは生活のため必要なこととなった。

コロナ前にはオンライン商売をしてこなかった店も、次々と新たなサイトを立ち上げ、オンライン注文を受けるようになった。

慣れの怖さ

慣れれば便利な宅配。

配送も買い物額によっては無料になるものが多い。
(重い洗剤とか水も運ばなくて済むしさあ)

だが同時にこれを利用する悪い奴、組織もぐんと増えた

品物の配送は殆どが運送会社への委託だ。

運送会社を装った詐欺が横行するようになった。

前述したような「ご不在だったため…」の詐欺メール・メッセージをどこからともなく送りつけられるケースが急増したのだ。

ロックダウン中ならまだ、「家にご不在」の人は少なかった。
だが規制が緩んだ今、それも変わった。

オンラインショッピングは相変わらず利用し続けているが、家にいないことも増えた。

あれこれ注文しているので、いちいち確認せずに対応してしまう。

そんなケースが多くなっている。

「ご不在だったのでメッセージ」Eメールが届いたら?

「ご不在だったのでメッセージ」が届いたら?

自分で注文したものがあった場合なら、まずそのメッセージの送り主を確認する。
注文した店を通した運送会社からのものか?

Eメールならメールを開かずにアドレスをチェックする。

実在の会社を装ったものでも、なんか怪しいと思ったらメールも開けない。
(大体アドレスで分かる)

メッセージが携帯に直接が届いたら?

携帯へのメッセージは、知らない番号からだったら開けないことにしている。

(税務署や医療機関などからのメッセージはそれと分かるよう明瞭になっている)

何か注文した覚えもないのに「ご不在メッセージ」が届いた場合

何か注文した覚えもないのに、「ご不在だったので…」メッセージが届いた場合は、基本的に無視する。

とにかく不確かなものは受け取らない、を徹底している。

「トロイの木馬」のように、訳のわからぬギフトを受け取っていいことなんて一つもないのだから。

国際郵便の場合は?

私の場合、日本の家族や友達が何かを送ってくれるありがたい場合もある。

でもそのほとんどは公的郵便を通して送られてくるので、不在だった時の通達のされ方ははっきりしている。
(郵便局から携帯への直接メッセージはない)

イギリスから日本へ何か送る場合は、1週間から2週間の間に荷物が届く予定であることを伝えておく。
コロナ以来、それも殆どなくなってしまったが…

オンラインに慣れていない世代には?

オンラインショッピングに頼る人には、「あまり慣れてないけど仕方なく」の人も多い。

親世代など、受け取ったメッセージをハナから「詐欺かも知れない」などと疑わずに、何でも誠実に対応しようとする人も多い。

携帯へ送られてきたメッセージの送り主をどう確認したら良いのか、それも分かりにくいこともある。

プレゼントも予告付きで!?

私が日本の母に何かを送る場合には、オンライン注文をした会社から送られてきた「配送予定の日時(必ずEメールで送ってくる)」をあらかじめ母に知らせるようにしている。

日本のアマゾンや楽天など、配送の日時を予約できるものが多いのでありがたい。

「*月*日の*時から*時の間に荷物が届くから受け取ってね」と本人に言っておくのだ。

その他に関しては、「送り主のはっきりしないものは受け取らないように!」を徹底してもらっている。

いつくるかわからない

いつくるかわからないのが「フィッシング詐欺」
その数、あまりにも多すぎる。

億単位の被害が出ている手口、その辺日本も変わらないと思う。

イギリスでも日本でも知っている人たち(特に親世代)が何人も被害に遭っているのだ。

許せーん!

フィッシング詐欺も色々

今は時期柄「税務署ですが、確定申告後の還付金がありますので…」のメールがたまに入ってくる。

そもそも税務署が、払ってもいない金額のお金を還付してくれるほど親切とは思ってもいないけれど。
気をつけるに越したことはない。

サプライズプレゼントの終焉?

しかしなあ、おかげで「サプライズプレゼント」ができなくなってしまった。

滅多にやらなかったけれど、母の日とか、誕生日とか。
サプライズで花とかプレゼントとか、もらったら嬉しいじゃないの。

そういうのが「フィッシング詐欺」のおかげで一切なくなった。
世知辛い世の中になっちまったぜえ、と思わぬでもないけれど〜。