「鳥のヒナ」と言っても呼び名はそれぞれ
5月のハムステッドヒース、
鳥のヒナ達が巣から外にで始める季節。
ヒースもケンウッドと呼ばれる区域に入ると週末でも静か
池もあり、(ここでは遊泳禁止)色々な鳥のヒナが見られることが多い。
雁の種類もいろいろ
いつも最初に出迎えてくれるのは雁だ。
池の主といった堂々とした態度。
今年は7羽のヒナを育てている大家族。
子供達が餌をついばんでいる間、親のどちらかが絶えず辺りを見回してガードしている。
すっくと首を伸ばした姿とその目力。
正にターミネーターのごとくで、怒らせたらすごーく怖いのだ。
迂闊に近寄ったりしてはいけない。
こちらはエジプシャングース(だと思う)。
ツガイで2羽のヒナ、こちらは小家族らしい。
鳥によってヒナの名前が違う
ところで雁のヒナは「gosling」(ゴスリング)と呼ばれる。
カモのヒナなら「duckling」(ダックリング)、
白鳥のヒナは「cygnet」(シグネット)とそれぞれ呼び名が違う。
名前がわからないの鳥のヒナは?
名前がわからないのは、
一様にchick(チック)と呼んでいる。
チキンからきてチックなのか?と思ったけれど。
「一般に若い鳥をチックという」とイギリスの辞書にも出ている。
不確かならばとりあえずチックでいいらしい。
比喩として子供を指すこともあるけれど、どちらかというと若い女の子を指すことが多いかなあ。
(オジサンが若い女の子達を「chicks」と呼ぶ感じに)
夏が終わるまでに生き残っているのは?
あちらこちらで多くの雛鳥を見かけるのだが、悲しいことに1ヶ月もするとその数もかなり減っている。
ケンウッドのように「犬は必ずリードを付けて」とサインがあっても、たまにリード無しで走り回っている犬も見かける。
大概の飼い主はちゃんと守っているけれど。
またこの辺にはキツネも結構いる。
カラスや、たまにケストレル(トンビのような)などの大型の鳥も多い。
小さなヒナには危険がいっぱいだ。
ある程度守られた環境とはいえ、自然の中で鳥のヒナ達が生き残っていくのは大変なことなのだ。
それが自然淘汰というものではあるけれど…
恐竜の赤ちゃんの鳴き声!?
「初夏はいいよねえ、可愛いヒナがたくさん見られてさ〜」
と話しながら帰宅すると、窓の外から
「ギャアアアアアアア、キエエエエエエエエ〜〜〜」とすごい声。
窓から下を覗いた夫が
「いるいる、恐竜の赤ん坊が」
階下の庭で日向ぼっこする赤ちゃんだったわ。
本当にヒナの「くれくれ」パワーはすごい。
これがまたしばらく、続くんだよね〜。
(どの親御さんもご苦労さまです)